平壌−南浦のコースで、北南自転車大会 |
200余人の市民、愛好家らが参加 統一の走路をともに 【平壌発=文・李相英記者、写真・盧琴順記者】北南統一自転車競技大会が5月27日、平壌―南浦高速道路のコースで行われた。大会は、北側の民族和解協議会(民和協)と南側の「民族21」(月刊誌)、日刊スポーツの共催。北側から50余人、南側から150余人の各界各層市民、自転車愛好家、関係者らが参加した。 ◇ ◇ 競技に先立ち、スタート地点の万景台学生少年宮殿前で記念行事が行われた。 民和協のパク・キョンチョル副会長は、「北と南の自転車愛好家らがともに走ることができるのは、『わが民族同士』の理念がもたらした輝かしい結実だ」と指摘し、「全民族の願いを抱いて統一の走路を走る参加者らが競技大会を通じて民族の和解と団結、統一の意志を内外に力強く示してほしい」と述べた。
「民族21」の安英民社長は、「自転車は南側でもっとも大衆的なスポーツのひとつで、北側でもまた、いちばん身近な生活手段の一つだと思う」と述べ、「6.15共同宣言発表7周年を前に行われる今大会を通じ南北がともに和解と団結、平和と統一をとげよう」と強調した。 午前10時10分、北と南の選手らがいっせいに出発。平壌−南浦高速道路の往復40キロメートルの区間を民族の和解と統一に向けて走った。 競技後の表彰式では1〜5着までの選手が発表され記念品が贈呈された。
1位に輝いたのは、平壌市在住のリ・ホナムさん(25)。「初めての北南自転車競技大会で1位になれて本当にうれしい」と語った。2位のパク・キジェさん(ソウル市在住、35)は、「初めて訪れた北側の地を同胞たちと一緒に自転車で走り、胸が熱くなった」と述べながら、次回大会の開催を希望した。 南側の参加者らは25〜29日までの滞在期間、万景台、凱旋門など平壌市内観光をはじめ妙香山を訪れた。 「南北が一つに。意義深い」 南の人気ドラマ「朱蒙」出演の俳優も参加
70代の高齢者参加 大会最高齢参加者の南側のソン・ジンギュさん(74)も40キロメートルを完走。完走したソンさんに参加者らは大きな拍手と声援を送った。 ゴールしたソンさんは、「このまま自転車をこいで軍事境界線を越え、金海にある自宅まで行きたい」と話した。 [朝鮮新報 2007.6.4] |