top_rogo.gif (16396 bytes)

第8回ア連帯会議、朝鮮の洪善玉委員長が強調 国際的連帯、団結で圧力を

 既報のように、第8回日本軍「慰安婦」問題解決のためのアジア連帯会議が5月19〜21日、ソウルで行われた。会議に参加した朝鮮の日本軍「慰安婦」・強制連行被害者補償対策委員会(朝対委)代表団団長の洪善玉委員長は、日本の過去清算にむけた国際的団結と連帯の重要性を強調した。

 日本の過去清算を要求する国際連帯協議会の朝鮮委員会委員長も務めている洪委員長は19日、記者会見を行い、日本の過去清算を求めるさまざまな団体が散発的に活動するのではなく、団結して日本政府に圧力を加え活動を有機的に繰り広げることのできる土台が築かれたと述べた。

会議で発言する洪善玉委員長(左から2人目) [写真=統一ニュース]

 また、北と南の連帯と団結を強調し、「日本が過去清算を実行する問題は、わが民族の尊厳と自主権を守り、アジアの平和と安全のための非常に重要な問題であり、国際社会の倫理と秩序を確立する問題」だとしながら、「全民族が民族の尊厳をかけて日本の反人倫的特大型犯罪を解決するためにたたかおう」と強調した。

 洪委員長はまた、最近の日本の軍国主義化の動きに強い憂慮を示し、「このような策動は自らの過去犯罪の責任を覆し国粋主義と軍国主義の土壌を確立、わが国を敵視し反朝鮮対決意識を流布することで、軍国化、軍国主義策動の合理性を整えることに目的がある」と指摘した。そして、日本にある強制連行被害者の遺骨問題について言及し、「日本に連行されただけでも悔しいのに、遺骨までも放置された状態」だとしながら、「強制連行被害者問題は『慰安婦』問題と同じくもっとも懸案の人権蹂躪行為」だと指摘した。

米下院決議案通過にむけて

 洪委員長は20日に行われた同会議開会式で、「安倍首相をはじめ現在の日本の政権が『慰安婦』動員の強制性を認めた歴代政府の立場を覆し、高等学校教科書から『慰安婦』問題を完全に削除するなど性奴隷をはじめとする自らの過去清算について最低の対応を繰り返している」と指摘した。また、今会議期間に真しな研究と討論を通じて日本軍性奴隷問題の解決を求める国際世論を引き続き高め、日本政府がこれに対して謝罪と補償をせざるをえない効果的な対策を講じるべきだと強調した。そして、日本政府が性奴隷犯罪をはじめすべての反人倫犯罪の責任を誠実に認め、それに対する謝罪と補償を行うまで力強くたたかっていこうと述べた。

 同日、会議参加国らが活動報告を行った際、洪委員長は「米国会で『慰安婦』関連決議案を通過させるために力を集中させるべき」だと主張した。

 朝対委は今会議に先立ち4月27日、「慰安婦」問題の解決と米下院での「慰安婦」決議案採択をめぐる運動に支持を示した書簡を米国の民間団体あてに送った。

 洪委員長は10月、ロサンゼルスで行われる日本の過去清算を要求する国際連帯協議会の重要性について強調し、「現情勢のもとで、日本軍『慰安婦』問題解決のための国際的連帯を強化するために、日本の過去清算を要求する国際連帯協議会を積極的に活用し、相互連帯と共同行動を繰り広げていくことが重要だ」と強調した。

「4.19国立墓地」訪問 呂運亨氏墓地、「統一の家」も

「4.19国立墓地」を訪ねた北側の代表ら [写真=統一ニュース]

 北側代表団は19日、「4.19国立墓地」、呂運亨氏の墓地、故文益煥牧師宅「統一の家」を訪ねた。

 「4.19国立墓地」を訪れた北側代表団は、4.19記念塔前で黙とう、献花した。洪善玉・北側代表団団長は芳名録に、「6.15勇士らの不屈の闘争精神と意志を抱き、日本の過去清算のための活動において朝鮮民族が団結してたたかうとき、勝利できるだろう」と記した。

 呂運亨氏の墓地では氏の秘書を務めた詩人のリ・キヒョン氏、全昌一・統一連帯常任顧問らと言葉を交わした。洪団長は、芳名録に「受難多き祖国と運命を共にし、民族の統一と繁栄に捧げた先生の高潔な魂と献身は今日もわが人民の記憶の中で生きている」と書いた。

 「統一の家」では朴容吉・文益煥牧師夫人と会い、「北の人民に文牧師と朴女史を知らない人はいない」とし、文牧師を回顧しながら談話した。

[朝鮮新報 2007.5.30]