列車正常運行時には大きな経済効果 開城工業地区開発、観光事業を促進 |
ソウル−平壌路線開通でさらなる利益 南朝鮮の連合ニュース(17日発)は、北南間で列車が正常に運行されると、その経済効果は小さくないと報じた。 列車の開通区間は、まず開城工業地区まで、次の段階は平壌まで、と考えられる。 連合ニュースによると、開城工業地区までの定期便が運行されるとなると、現在道路で運送されている同地での生産品の大量運送が可能になり、物流費用の削減と時間の短縮にもつながる。 5月末に分譲の申請を受付する予定の開城工業団地開発1段階の残りの敷地53万坪に企業が入居すると、物流の量が大きく増えて道路だけでまかなうは難しいとの憂慮も払拭できる。南政府関係者は「物流費用が軽減されれば、開城工業地区開発の促進が期待できる」と述べた。 開城工業地区で働く北側の労働者が1万3000人を超え、バスだけでは通勤も困難だという事情も解消できる。 列車を通じた金剛山、開城観光が可能になれば、費用削減で北への観光事業はさらに活性化するとの展望もある。 平壌までの路線が開通すると、さらなる利益をもたらす。 コメ、肥料などを仁川−南浦間の海上航路で輸送する場合、1TEU(20ピースのコンテナ1台分)の運賃は800ドルだが、鉄道を利用すれば200ドルに抑えられる。 南の当局関係者は、物流費の削減は北南間経済交流の飛躍的な発展につながると話している。 ロシア、中国を通じて欧州にまでつながると、北と南にばく大な経済利益をもたらす。 KOTRA(大韓貿易振興公社)が2000年に発表した報告書によると、釜山からモスクワまで1TEUの貨物を輸送する場合、海上輸送なら30日かかり運賃は2130ドルだが、シベリア横断鉄道を利用すれば期間は15日に半減、運賃も300ドル程度安くなる。 ちなみに北側は通行料などの利益を得られる。 [朝鮮新報 2007.5.24] |