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〈今月の金正日総書記−4月−〉 建軍節 記念宮殿訪問、閲兵式に参席

 金日成主席生誕日(太陽節、15日)と朝鮮人民軍創建日(建軍節、25日)を迎える4月は、朝鮮国内で重要な意味をもつ月だ。95周年、75周年とそれぞれ節目を迎えた今年、金正日総書記は、錦繍山記念宮殿を訪問、閲兵式に参席するなど積極的な活動が目立った。

大衆に答礼

活 動 日 誌

−軍視察 

21日 呉仲洽第7連隊称号を獲得した朝鮮人民軍の海軍第790軍部隊 ※
21日 朝鮮人民軍第1637軍部隊 ※

−その他軍関係

14日 人民軍指揮メンバーの軍事称号昇格に関する命令第0010号を下達
25日 朝鮮人民軍創建75周年を慶祝する朝鮮人民軍陸海空軍部隊と朝鮮人民警備隊、労農赤衛隊、赤い青年近衛隊の閲兵式に参席
25日 朝鮮人民軍功勲国家合唱団の慶祝公演を鑑賞

−経済視察

なし

−外交

日 バース・アラブ社会党創立60周年に際し、同党のバッシャール・アサド書記長に祝電

−その他

11日 最高人民会議第11期第5回会議に参席
17日 金日成主席の生誕95周年に際して、在日同胞子女の民主主義的民族教育のため2億3800万円の教育援助費と奨学金 ※
19日 万寿台創作社陶器創作団の作家である任士隼氏(「金日成賞」受賞者、人民芸術家)の死去に深い哀悼の意を表し、故人の霊前に花輪 ※
21日 金元均名称平壌音楽大学で民族音楽の研究を行っていたファン・ビョンチョル氏の死去に深い哀悼の意を表し、故人の霊前に花輪
25日 朝鮮人民軍創建75周年に際して朝鮮人民軍指揮メンバーと共に錦繍山記念宮殿を訪れ、金日成主席に敬意を表す

※は朝鮮中央通信配信日

 太陽節に際する金正日総書記の活動は報道されなかった。

 国内では今年の太陽節を、「金正日同志のまわりに千万軍民が一心団結して明るい未来へ力強く進むわが祖国の威力をとどろかす意義深い契機」になると位置づけてきた(労働新聞、朝鮮人民軍、青年前衛3紙の共同社説、2007年1月1日)。

 太陽節に際しさまざまな行事が催され、国内の祝賀ムードは建軍節を迎える月末まで続いた。

 総書記は、朝鮮人民軍創建75周年を迎えた25日朝、錦繍山記念宮殿を訪れた。同記念日に際しての訪問は99年以来のことだ。

 また、同日行われた朝鮮人民軍陸海空軍部隊と朝鮮人民警備隊、労農赤衛隊、赤い青年近衛隊の閲兵式に参席した。

 閲兵式後、総書記は幹部席のバルコニーから、熱狂的に歓呼する大衆に手を上げて答礼した。

 同日、人民軍将兵と共に朝鮮人民軍功勲国家合唱団の慶祝公演を鑑賞した。

 労働新聞30日付によると、朝鮮人民軍創建75周年を記念して行われた公演は総書記の前で同合唱団が行った75回目の公演で、総書記はこの事実についてとても意味が深いことだと述べたという。

軍視察は2回

 21日発朝鮮中央通信によると、呉仲洽第7連隊称号を獲得した朝鮮人民軍の海軍第790軍部隊を視察した。

 総書記は、金日成主席の足跡が秘められている事績物と事績資料は「わが海軍史と共に永遠に伝えられる貴重な革命遺産であるので、保存と管理に力を入れ、それを通じた教育を実質的に行うべきである」と強調した。

 また、朝鮮人民軍の第1637軍部隊を視察し、「抗日の輝かしい伝統を継承した朝鮮人民軍は党と領袖を決死擁護し、党の偉業、社会主義偉業のために生命もためらわずにささげてたたかう不敗の革命隊伍に成長、強化した」と指摘し、「このような天下無敵の大軍を有しているのはわが党と人民の大きな誇りになる」と述べた。

 報道された4月の軍部隊視察は2回。前年同月(7回)、前々年同月(9回)など例年に比べ少ない。

 軍視察報道の減少は、6者会談の進展が背景にあると考えることもできる。

 一方で、朝鮮人民軍の金格植総参謀長は閲兵式での演説で、「もし、米帝がわれわれの自主権と生存権を少しでも侵害すれば、彼らを一撃で撃滅、掃討し、民族の最大の悲願である祖国統一の歴史的偉業を必ず成し遂げる」と述べ、「日本の反動層をはじめ米帝の反朝鮮策動に便乗する追従勢力もわが人民軍の戦闘的威力と英雄的気質をしっかり認識し、絶対に軽挙妄動してはならない」と強調した。

 国内メディアは6者会談、「バンコ・デルタ・アジア」(BDA)問題では米国非難を控えているが、米軍の軍事的動向については一貫して非難の声をあげている。

首相ら人事異動

 最高人民会議第11期第5回会議が11日、平壌の万寿台議事堂で行われ、総書記が会議に参席した。

 会議では▼内閣の昨年の活動状況と今年の課題▼昨年の国家予算決算と今年の予算▼組織問題について討議された。

 同会議でとくに注目を集めたのは組織の人事。朴奉珠代議員を内閣総理から召還し、金英逸代議員(陸海運相)を内閣総理に選出した。また、金永春代議員(朝鮮人民軍総参謀長)を朝鮮国防委員会副委員長に選出した。

 朝鮮人民軍総参謀長には、新たに金格植氏が就任した。総書記の軍部隊視察を報じた21日発朝鮮中央通信が、金格植大将を総参謀長の肩書きで紹介したことで確認された。(呉陽希記者)

[朝鮮新報 2007.5.18]