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メーデーに際し統一大会 「6.15精神実践の先鋒に」

北南労働者が昌原に集結

 6.15共同宣言実践のためのメーデー北南労働者統一大会が4月29日から5月1日まで、南朝鮮の慶尚南道昌原市で行われた。6.15共同宣言発表以降、平壌、金剛山をはじめとする北側地域で労働者、農民、青年学生などの階層別統一行事が数々行われてきたが、南側で行われるのは今回が初めてだ。閣僚級会談、経済協力推進委員会などの当局間対話、そして離散家族の画像、直接面会も再開されるなど北南関係が良好に発展する中で盛大に開催された大会では、労働者が6.15共同宣言実践の先頭に立つことを宣言した。

統一サッカー

手をつなぎ入場する北と南のサッカー選手 [写真=統一ニュース]

 北側代表団60人が南側地域に到着した4月29日、「全国民主労働組合総連盟」(民主労組)、「韓国労働組合総連盟」(韓国労組)など南側代表団主催の歓迎晩さん会が行われた。

 歓迎の辞で6.15共同宣言実践南側委員会の白楽晴常任委員長は、「6.15共同宣言以後、統一の可能性は幅広くなり、民衆の参加も活発になっている」と強調しながら、「とくに今年は(6者会談)2.13共同文書発表などよいニュースが伝えられており、多様な分野での南北間交流がさらに活性化することを願う」と話した。

 北側の元亨国団長(朝鮮職業総同盟副委員長)は、「歴史的な6.15共同宣言があり、北と南の労働者が昌原で志を合わせることができた」と述べ、「労働者が力を合わせ6.15精神を実践する先鋒の役割を果たそう」と強調した。

 4月30日、北南労働者統一サッカー大会が昌原総合運動場で行われた。

 あいにくの雨模様だったが、競技場は北と南の労働者たちの熱気と歓声で包まれた。

 競技は、金鐘泰電気機関車工場をはじめとする平壌市内の鉄道運輸部門の労働者で構成された北側選手団と、韓国労組、民主労組の嶺南、湖南地域で働く南側選手団の間で行われ、1−0で北側が勝利した。

 競技後、両選手らは手をつなぎ競技場を回り観客らにあいさつをした。

 北側のキム・ジョンス責任監督は「双方ともに、統一戦士の気持ちを持って走っていた。たくさん点を入れることよりも、統一に対する団結した気持ちを見せてくれた」と感想を述べた。

メーデー団結大会

 1日には、昌原総合運動場で6.15共同宣言実践のためのメーデー北南労働者団結大会が行われ、北と南の代表団、南側の労働者をはじめ7000余人が参加した。

 統一旗の掲揚ではじまった団結大会では、祝賀演説が行われ、一様に北南の労働者は時代の前に担った使命感を深く自覚し、国の平和と民族の大団結、祖国統一のために誠実な汗と愛国の情熱をささげていこうと指摘した。

歓迎晩さん会で乾杯する北南の代表 [写真=統一ニュース]

 また、北南労働者宣言文が採択された。宣言文は、北と南の労働運動団体は6.15共同宣言を自主統一の里程標、希望の目標としてしっかりとらえて徹底的に実践し、民族重視、平和守護、団結実現の3大課題遂行の先頭に立つべきであると指摘した。

 団結大会に続き交歓サッカー競技、祝賀公演などが行われた。祝賀公演には、歌手のアン・チファンさん、昌原市立管弦楽団などが出演した。また、南の歌唱グループ「希望の鳥」は、「わが民族の涙とため息のアリランは終わった」と述べ、参加者らの心に響く「アリラン」を熱唱した。

 歌のあと、北と南の代表をはじめ参加者らが一斉に立ち上がり統一旗を振りながら「6.15共同宣言を実践しよう」とアピールした。

 1日夕、公式日程最後の歓送晩さん会が行われた。

 あいさつをした民主労組の李錫行委員長は、「南北労働者大会は、統一を巻き起こしていく南北労働者の連帯と協力の歴史の大きな里程標となるだろう」と述べた。

 参加者らは、「自主統一を実現しよう」「われわれはハナ(ひとつ)だ」などと叫び、酒を酌み交わし和気あいあいとした一時を過ごした。

開催地も歓迎意思

 統一大会開催地である慶尚南道の政党、社会団体などは行事期間、今大会を熱烈に歓迎した。

 民主労働党昌原市委員会スポークスマンは4月29日、今大会が祖国統一の序章を開く意義深い大会となることを願うとしながら、「南と北の労働者が一堂に会し一つの声で祖国統一をうたうようになった今日、われわれは統一のその日が遠からんことを確信する」と述べた。

 慶南進歩連合も4月30日に声明を発表し、各界各層が統一に向かって肩を並べて進んでいる今日、労働者たちが心を合わせ力強く前進すれば必ず統一を成し遂げられるだろうとの確信を表明した。

3.15墓地参拝

 元亨国団長、李忠福6.15共同宣言実践北側委員会副委員長をはじめとする北側代表団は4月30日、1960年に当時の独裁政権を倒した4.19革命の導火線となった3.15義挙犠牲者の墓である「国立3.15民主墓地」を訪ね献花した。また、1日には慶尚南道梁山市ソッパルサンにある労働運動烈士らの墓地を参拝した。

[朝鮮新報 2007.5.11]