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ニューメキシコ州知事一行が訪朝 朝鮮側・板門店通じ遺骨引き渡し

 6者会談の進展など朝鮮半島を取り巻く情勢が転換局面を迎え、朝米関係に新たな変化の兆しが現れている中、米国ニューメキシコ州のビル・リチャードソン知事一行が8〜11日、朝鮮を訪問した。

 リチャードソン知事(民主党)は、次期大統領選出馬を表明しており、過去5回の訪朝経験をもつ。今回の訪問は米軍の遺骨返還のためだ。ブッシュ政権で復員軍人省長官を務めたアンソニー・プリンシピ元長官らが同行した。

 朝鮮中央通信によると知事一行は平壌滞在中、最高人民会議常任委員会の金永大副委員長、外務省の金桂官次官と面会した。

 また、万景台を訪問、万寿台創作社、金策工業総合大学の電子図書館、「プエブロ」号を訪れ、国立交響楽団の公演を鑑賞した。

 一行は11日、板門店を経由し朝鮮を離れた。板門店では、朝鮮の人道主義的措置により発掘された米兵6人の遺骨が知事一行に引き渡された。

 2.13合意文書に示された朝鮮半島非核化に向けた初期段階行動措置の履行期限を控えた訪朝は、国際社会の関心を集めた。

 リチャードソン知事一行は民間代表団で構成されたが、ホワイトハウスはスポークスマンを通じて一行の訪問計画を公式発表した。一行は、政府レベルで提供される軍用機を利用してニューメキシコから平壌へ向かった。

 訪朝メンバーには、6者会談米国次席代表のビクター・チャ国家安全保障会議(NSC)アジア部長も含まれていた。

[朝鮮新報 2007.4.13]