「関係正常化の道開く」 IAEA事務局長 訪朝 |
IAEA(国際原子力機関)のムハンマド・エルバラダイ事務局長が13〜14日、平壌を訪問した。 最高人民会議常任委員会の金永大副委員長が14日、万寿台議事堂でエルバラダイ事務局長一行と会見した。 エルバラダイ事務局長の今回の訪問は、第5回6者会談第3ラウンド(2月8〜13日)での合意直後、朝鮮側の訪問要請をIAEA側が受け入れ実現した。 IAEA事務局長の訪朝は92年のハンス・ブリクス事務局長(当時)以来15年ぶりのことだ。 報道によると、エルバラダイ事務局長は訪問期間、朝鮮外務省の金亨峻次官と会談した。朝鮮とIAEAとの関係、IAEAの査察および検証活動などが論議されたという。また、IAEAスポークスマンは、事務局長一行が朝鮮原子力総局の李済善総局長をはじめとする幹部らと会談をしたことを明らかにした。 エルバラダイ事務局長は14日、2日間の訪問を終え北京で記者会見を行い訪問内容を公開した。同氏は、滞在期間に予定されていた金桂官次官との面談はできなかったが、今回の訪問を、「有益で(IAEAと朝鮮間の)関係正常化の道を開いた」と評価した。 そして朝鮮側が「朝鮮半島非核化の意志を再確認」し、「IAEAへの復帰に肯定的な立場を示し、2.13合意を全面履行する準備ができていると表明した」と明らかにした。 一方、初期段階措置履行問題と関連、朝鮮側が「他の国がすべきことをすれば、2.13合意を履行する準備ができている」との立場を表明したことについて言及し、「IAEA視察団の受け入れはマカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)の金融制裁解除にかかっている」と明らかにしたという。また「IAEAの検証、監視活動に協調」する意向も示したと述べた。 [朝鮮新報 2007.3.23] |