第6回6者会談に先立ち、作業部会相次ぎ開催 |
経済、エネルギー、平和、安保、非核化テーマに 【北京発=金志永記者】19日から始まった第6回6者会談に先立ち、9.19共同声明履行に向けて設置された作業部会が北京で相次いで行われた。15日、経済およびエネルギー協力作業部会(議長国=南朝鮮)、16日に東北アジア平和および安全メカニズム作業部会(議長国=ロシア)、17〜18日には朝鮮半島非核化作業部会(議長国=中国)が開催された。 経済およびエネルギー協力作業部会 9.19共同声明履行の初期段階措置の一つである、朝鮮に対する重油5万トン相当の緊急エネルギー支援を南朝鮮が引き受けることを表明した。 「2.13共同文書」によると、初期段階措置の期間および朝鮮のすべての核施設に対する申告とすべての核施設の無力化を含む次の段階の期間中に最終的に重油100万トン相当の経済、エネルギー、人道支援を朝鮮に提供することになっている。 これと関連し、米国は作業部会で朝鮮に非政府組織(NGO)を通じて小規模発電機を提供する意向を示したという。また、中国も初期段階措置完了後に重油支援を行う立場を示した。 平和および安全メカニズム作業部会 6者会談参加国が朝鮮半島非核化の過程で実現していく中長期的目標を討議する場だ。東北アジアには、国家間の双務同盟関係は存在するが、欧州のような多国間の安保体系は構築されていない。 9.19共同声明で6者は、東北アジアに恒久的な平和と安定を実現するために共同で努力することを公約した。共同声明には、直接的な当事国が適切な別個のフォーラムで朝鮮半島の恒久的な平和体制を樹立するための交渉を行うこと、6者が東北アジアで安保と協力を図るための方途と手段を探求することが明示されている。 同作業部会で朝鮮は、冷戦の名残が残っており、国家間軍備競争も続いている東北アジアの現実について指摘し、朝鮮と地域内のすべての国との関係正常化が平和と安定に寄与するであろうと強調した。 朝鮮半島非核化作業部会 朝鮮側がIAEA(国際原子力機関)事務局長の平壌訪問結果について説明した。 会議終了後、6者会談南朝鮮団長の千英宇・朝鮮半島平和交渉本部長は記者らに、朝鮮側が寧辺の核施設の閉鎖、封印に向けた準備に着手し、条件が成熟するにしたがって次の段階の核計画申告と核施設を無力化できるという立場を明らかにしたと語った。 また、朝鮮側は、「非核化公約の順調な履行はほかの国の義務履行にかかっている」と強調したと話した。 会議では、初期段階措置完了後の核計画申告および核施設の無力化の工程に対する討議が行われたという。 また、一部の国は、朝鮮が申告することになっている核計画目録に高濃縮ウラニウム計画(HEU)が含まれなくてはならないとの見解を示したという。 この問題と関連し、第6回6者会談に参加するため北京を訪れた朝鮮側団長の金桂官外務次官は北京空港で記者らに、朝鮮はHEU問題を解明するため米国と協力する用意があり、「(米国が)証拠を提示すれば解明する」と述べた。 [朝鮮新報 2007.3.23] |