南朝鮮元総理が平壌訪問 金永南委員長と面談、「統一実現の良い兆し」 |
【平壌発=李泰鎬記者】民族和解協議会(民和協)の招きにより南朝鮮の「開かれたウリ党東北アジア平和委員会」委員長の李海瓉元総理(国会議員、大統領政務特別補佐官)一行が7〜10日まで平壌を訪問した。
最高人民会議常任委員会の金永南委員長は8日午前、万寿台議事堂で一行と面談した。 金委員長は7カ月ぶりに北南閣僚級会談が開催され、開かれたウリ党の議員らが平壌を訪れたことについて「統一実現の良い兆し」だと評価し、歴史的な北南最高位級会談の参加者が再び平壌を訪問したことを嬉しく思うと述べた。 一行はこの日の午後、朝鮮アジア太平洋平和委員会の崔承哲副委員長をはじめとする関係者らと面談した。 李元総理は7日、民和協の金永大委員長と会った席で金剛山観光と開城工業地区を「6.15の成果」「共助、繁栄の枠組み」だと評価し、「分断されているが和解し共助することが大切だ」と強調した。 一行は平壌訪問期間、チュチェ思想塔、平壌第1中学校、玉流館、「プエブロ」号展示場を訪れ、芸術公演「わが国の青い空」(黎明編)を鑑賞した。 【注】南では李元総理の平壌訪問と関連、北南最高位級会談開催問題を論議するとの観測があった。 南での報道によると、平壌訪問を終え10日、中国に到着した李元総理は、最高位級会談開催問題は論議の核となる事案ではなく具体的に論議しなかったと述べた。 しかし、6者会談合意の初期段階履行措置の期限(60日)が終了する4月中旬以降は、その進行状況を見ながらこの問題を論議できるだろうと語った。北側もこれについて異議はなかったという。 李元総理は、今回の訪問の目的について急変する東北アジア情勢の下で平和体系を構築するためだとし、北側関係者らとこれについて幅広く意見を交換し、北側もこれに真しで楽観的に応じているようにみえたと話した。 また、平昌(江原道、南)冬季五輪を北と南が共同開催する方案を提案し、北側はこれに肯定的な立場を示したことを明らかにした。内金剛及び開城観光事業、南での北側の生産品展示会開催問題も論議したという。 [朝鮮新報 2007.3.14] |