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〈朝・米国交正常化作業部会〉 初期段階措置など懸案問題討議

「建設的で真摯な対話」

 朝米関係正常化のための作業部会が5日と6日、ニューヨークで開かれた。

 同作業部会は第5回6者会談第3ラウンドで設置が決まった5つの作業部会の先陣を切って行われた。

 会議には金桂官外務次官を団長とする朝鮮側代表団と、クリストファー・ヒル国務次官補を首席代表とする米国側代表団が参加した。

 双方は、朝鮮半島非核化が明示された9.19共同声明履行のための初期段階行動措置をはじめとする懸案問題を幅広く議論した。

 海外メディアの報道によると、協議は2日間で計8時間に及んだ。今後の会議の議題設定、テロ支援国家指定など米国の対朝鮮制裁措置の解除問題、外交関係正常化実現に向けた手続きの問題などが話し合われた。

 金桂官次官は会議終了後、記者団に対して「米国側首席代表と会い朝米間の懸案問題を論議しながら、関係正常化のための諸問題に関して意見を交換した」と述べ、「今回の会談は意見を交わす雰囲気も大変良く、建設的で真摯だった」と評価した。

 一方、ヒル次官補も、「6者会談で60日以内に履行するよう規定した目標は達成できるとの楽観的な期待感を持っている」と述べ、会談での成果を示唆する発言を行った。また、「6者会談合意初期段階以降についても有意義な討論を行った」と明らかにした。

 次回会議は19日から開かれる6者会談直前に北京で行われる予定。

 金桂官外務次官を団長とする朝鮮側代表団は1日午前(現地時間)、サンフランシスコに到着した。現地報道によると、米国側は朝鮮側代表団を「国ひん級の待遇」で迎えたという。

 6泊7日の米国滞在期間、朝鮮代表団は1日と5日に民間団体主催の非公開セミナーに参加し、前・現職米政府高官や専門家らと意見交換を行った。また千英宇・6者会談南朝鮮側首席代表や、カートマン・元朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)事務局長などとも懇談した。

 7日に出国した一行は、成田空港に立ち寄った後、北京を経由して帰国した。

[朝鮮新報 2007.3.12]