〈今月の金正日総書記−1月−〉 電力問題解決に引き続き重点 |
元日に錦繍山記念宮殿へ 金正日総書記は新年に際し、錦繍山記念宮殿を訪れ同行した幹部らとともに金日成主席に敬意を表した。1月1日発朝鮮中央通信が伝えた。これが、総書記の2007年最初の活動だ。年始めに錦繍山記念宮殿を訪れるのは97年、98年、99年、01年に続き5回目。 その後の活動は、軍視察2回、煕川工作機械工場、青年電気連合企業所、煕川陶磁器工場など慈江道・煕川市内の工場、新たに建設された泰川4号青年発電所(平安北道)といった経済部門視察、朝鮮人民軍功勲国家合唱団や万寿台芸術団の新年祝賀公演の鑑賞などだ。 全国規模で大きな関心
1月21日発朝鮮中央通信は、総書記の泰川4号青年発電所(02年6月に着工)に対する現地指導を報じた。 泰川の発電所は1号から5号まであり、4号の建設が最後となった。 総書記は99年1月、01年2月、02年5月、03年12月にも同地区の発電所を訪れている。 今回総書記は、大寧江の流れをせき止めて建設されたダムや大人造湖、発電機室や配電室を見てまわり、建設者たちが歴史に末長く残る偉大な創造物を立派に作り上げたことに満足の意を表した。 また、電力生産を先行させるのは、人民経済の飛躍的発展を遂げるうえで最も重要な問題のひとつだとし、国の電力生産を向上させるうえで提起される課題として▼電力生産を正常化し、▼設備管理、技術管理を常に改善し▼先進技術を積極的に導入すべきだと指摘。これとともに、電力浪費防止の重要性についても言及した。 そして、朝鮮には水資源が豊富なことから、国内で増える電力需要を円満に解決できる近道は水力発電所の建設だと述べながら、今後もこの部門に引き続き力量を集中すべきだと強調した。 発電所と関連する指導は、近年積極的に行われている。 昨年1年間に行われた経済部門の指導18回中、4回が三水発電所(両江道)、金野江発電所(咸鏡南道)建設場、金津江興峰青年発電所(咸鏡南道)、礼成江発電所(黄海北道)建設場など水力発電所関連の指導だった。 そして今年も、年始から発電所を訪れたことは、引き続き電力問題の解決に大きな関心と努力を傾けていこうとしていることがうかがえる。 ちなみに、今年に入って、漁郎川1号発電所が操業(1月26日発朝鮮中央通信)を始めた。国家科学院自然エネルギー開発利用センターの金京鳳所長によると、現在、水力資源を最大限動員し利用する事業が全国規模で行われており、「大規模水力発電所建設が力強く行われ、近い将来完工される展望」が開き「(咸鏡南道)定平郡と(咸鏡北道)延社郡をはじめ、水が流れるいたるところで中小型発電所建設事業が活発に行われている」(2月5日発朝鮮中央通信)。 一方総書記は、泰川4号青年発電所建設者たちの精神を「泰川の気概」(1月29日発朝鮮中央通信)だと高く評価した。 総書記の指導後、1月30日発朝鮮中央通信は、泰川4号青年発電所建設者たちが創作した文学作品集「大寧江は語る」を紹介し、青年たちを新たな闘争と偉勲へと呼ぶ「真の生の教科書」だと評価した。 また、労働新聞(1月27日付)に、「泰川の気概で経済強国の建設においてさらなる飛躍を起こしていこう」と題する社説が掲載されるなど、国内で、「泰川の気概」を広める一大キャンペーンが繰り広げられている。(呉陽希記者) 【党、国家】 金永南・最高人民会議常任委委員長 1回 【軍】 金永春総参謀長 1回 [朝鮮新報 2007.2.9] |