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参加者たちの反響 空まで上がる泡柱

 児童たちは朝高生が設けた7つのコーナーを回って、体験カードにシールを貼っていた。このコーナー、あのコーナーと忙しく渡り歩く児童たちに感想を聞いてみた。

 「爆発の実験がとくにおもしろかった。水蒸気が水になって、空き缶がグニャッと曲がったのは本当に不思議。理科は実験をするからおもしろい」(禹聖浩・初6)、「電気博士のコーナーでコイルに電気が流れるとクルクル回るのがおもしろかった」(金理英・初3)、「−200℃の世界でドライアイスにつけたお花が、パリパリと音を立てて割れるのが不思議だった」(孫聖順・初3)、「穴の開いた大きなダンボール箱を叩くと、穴から風が出て、立ててあったペットボトルや空き缶が倒れた。ダンボール箱の穴に耳を寄せると中から音が聞こえてくるのが不思議だった。あの音はどこから聞こえて来るんだろう? 実験は楽しいから、こういうイベントがあったらもっと参加したい」(張侑琳・初4)

 川崎初級・任善玉先生(初3理科)は、「大変良い企画でおもしろかった。朝高生たちが実験をし、初級部生たちが体験する。準備する生徒たちもたくさんのことを学んだだろうし、子どもたちも、でんじろうさんやいろんな番組を通して理科に興味を持つ子もいる。ただ、実験内容が初級部生には少し難しかったかな? はじめて見る実験に驚き、楽しむ姿がほほえましかった」と感想を述べた。

 南武初級・梁桂鳳教務主任(5・6年理科)は、「実験をする朝高生たちを初級部のときに受け持っていた。今日は生徒たちの成長ぶりに胸が熱くなった。実験は初級部の教科書には載っていないものも多く、子どもたちには難しいかな? と思ったが、はじめて見る世界に驚き、興味を示す姿を見て、かえって良かったと思った。今日は大満足な1日だった。これからもこういう企画を続けていってもらいたい」と話した。

 横浜初級・李貴碩先生(3年担任)は、「3年生は今年から理科を学んでいる。実験の原理はわからなくても、理科の不思議な世界に触れ、興味を持ってくれたのがうれしかった。僕自身、子どもの頃は理科は難しいものだと思い込み嫌いだった。しかし、今は理科の楽しさを前面に出して、教育内容もずいぶん工夫されている。来年もイベントを続けてほしい」と話した。

 また、朝鮮大学校教育学部・金正副学部長は、「日本の教育現場で理科嫌いが叫ばれる中、朝高生と理科担当教員が中心になって行われた全国的にもはじめてのイベントは大変意義深いものだった。こういう活動が全国的にも広がってほしい」と語った。

[朝鮮新報 2007.10.26]