〈夏休みに教員たちの講習〉 初級部理科 |
朝鮮大学校では夏休み期間中8月20〜22日に、朝鮮学校・初級部理科教員たちの講習会が開かれた。
統一的な底上げ図る 富士山登頂も
初級部理科教員講習には、初級部教員はじめ朝鮮大学校教員、同大研究院生、学部生、学友書房職員人が参加した。 講習は理科担当教員たちの資質を高めるとともに、各種教育資料と教育経験を分かち合い、一般化することを目的としている。とくに今年は、初等部門の質を集中的に高めるため、対象を限定して開かれる初の講習となった。 講習は学年別に4つのグループに分けて行われた。 まず、各学年の学習到達目標と授業内容の中心について実行委員の解説があった。そこでは新しい教科書の編さん意図とともに、「どんな内容」を、「どの水準」で、「どのように」「どこまで」教えなくてはならないかを教員たちが正確に把握し、統一的なレベルアップを図った。 次に、2、3学期に活用できる12の題目の模擬授業と合評を行った。その後、学年別に12編、合同で3編の観察、実験方法についての発表が行われた。これらは教科書に提示されている実験を中心に、参加者全員が体験する形式で行われた。
また、最終日には課外実習として、日本の代表的な火山である富士山に登った。参加者たちは火山活動による大地の変化、森林限界附近の植物環境、標高2500メートルでの大気環境を体験した。 参加者たちは理科科目における観察、実験の大切さを再認識した。大学教授や経験豊かな現場教員たちが講師を引き受け、手本となる実験方法を披露した。参加者たちは、実験を直接見て、体験する過程で、一つの実験や観察を通して、その準備と方法に従い、児童らに興味と感動をたくさん与え、学習意欲を育てられるということを実践的に学んだ。 2泊3日で行われた講習は、密度が高く、内容も豊富で、教員たちの資質を具体的に高めるために大きな助けとなった。また、経験年数がさまざまな教員、出身学部の違う教員たちが一堂に会して、互いにアドバイスをし合いながら、模擬授業と観察、実験をする過程、そして、寝食を共にしながら夜遅くまで討論を交す過程で、日頃の悩みを解きほぐし、教育者としての意識を高める大切な場となった。(申成均、初級学校理科教員たちの講習会実行委員責任者) [朝鮮新報 2007.9.7] |