朝鮮学校生徒が海外研修 カナダ・ブリティッシュコロンビア州で |
各地から21人参加
第1回在日コリアン海外短期留学が7月25日〜8月9日カナダ・ブリティッシュコロンビア州のケローナで行われた。各地の朝鮮学校生徒ら21人が参加した。 今回の研修地となったケローナはカナダ西部のオカナガン渓谷にある有名な保養地で、生徒たちは大自然の中、午前は英語の勉強、午後はカナダの生徒たちとともにさまざまな課外活動を行った。 朝鮮学校生徒たちは、世界各地から来た生徒や現地の生徒たちとの交流を通じて実践的な英語を学んだ。また、同地でのホームステイを通じて異文化に対する理解を深めるとともに人との出会いの大切さ、コミュニケーションの重要さを感じ取ることができた。 最終日に行われた歓送会では、朝鮮学校生徒たちが朝鮮舞踊や空手の演武、3カ国語による歌などを披露。観覧したホストファミリーたちは、生徒たちが日本で自国の文化を守っていることに感動していた。
今回の研修を運営した現地の学校インターナショナル・ゲイトウェイ・ケローナの高貞恵氏は、日本で育った生徒たちが海外という環境のもと、自身と同胞社会を見つめなおすきっかけになればと話しながら、そのためにも生徒たちの安全を優先しながら英語の学習はもちろん、現地の人々との交流を深められるプログラムを提供できるよう努力していきたいと語った。 各朝鮮学校の英語教員らはこれまで、教育研究大会でそれぞれの学校での海外研修に関する経験を交換し、朝鮮学校生徒に合う研修について研究を重ね今回、全国規模での海外研修を初めて行った。 英語教員らは現在、民族教育における英語教育の重要性を認識しながら、学校での英語教育の質を高めることはもちろん、生徒たちにより多様な方法で実践的な英語能力を身につけさせるため、努力を惜しまない決意を固めている。【朝鮮中高級学校英語教育分科】 [朝鮮新報 2007.9.5] |