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西大阪初級一般公開授業 連帯強め、差別撤廃訴える

授業参観の様子

 西大阪朝鮮初級学校・付属幼稚班の第3回一般公開授業(主催=「西大阪朝鮮初級学校アプロハムケ」)が6月24日、同校で行われた。

 公開授業は、児童らが安心して学校に通える環境を整えるため、「朝鮮学校」を多くの日本市民に知ってもらい、民族教育への理解を深めてもらおうと催したもので、あいにくの雨だったが、日本の市民や保護者をはじめ、同胞らが多数参加した。

 授業参観後、朝鮮学校を支援する日本市民らでつくる「アプロハムケ」の総会が行われた。総会では、昨年来の常軌を逸した総聯組織や在日朝鮮人への政治的弾圧、朝鮮学校に通う児童生徒らに対する嫌がらせなど、朝鮮学校を取り巻く状況はきわめて異常であると指摘された。また、2005年度から大阪府内にある朝鮮学校の児童生徒らの作品の「青少年読書感想文コンクール」応募が認められたのだが、2年目となる06年度のコンクールで城北朝鮮初級学校の児童が「大阪市長賞」に輝いたことが紹介され、朝鮮学校の教育水準が、日本学校に比べて何ら遜色のないことを物語る結果だと強調された。

 つづいて「ふれあい朝鮮文化教室」が、「言葉」「舞踊」「音楽」の3つのテーマに分けられ開かれた。これには児童だけでなく同胞、日本の市民らも参加した。「言葉」をテーマにした教室では、「あいさつ」「返事、呼びかけ」「お礼」など、簡単で基本的な朝鮮語を同校の金哲校長がジェスチャーを取り入れながら参加者らに教えた。

 最後に運動場で焼肉交流会が行われた。「アプロハムケ」の有本幹明代表はあいさつで、「今後は府内にある朝鮮学校支援団体同士が連帯を強め、その力で助成金問題をはじめとした朝鮮学校に対する差別問題の撤廃を行政に訴えていくことが大事だ」と強調した。

 金哲校長は、今回は雨が降ったせいで1、2回目に比べると参加者数は少なかったものの、「会員たちが増えたという事実は、会がこれまでよりも強くなったことを示しているし、それによって活動範囲も広がるに違いない」と語っていた。(尹蒼賢記者)

[朝鮮新報 2007.7.2]