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〈大阪朝高土地問題〉 「日朝市民連帯・大阪」街頭宣伝 裁判の不当性訴える

「大阪の子、同じく考えて」

 東大阪市が大阪朝鮮高級学校の運動場の一部を明け渡すよう求めている問題で、「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」の有元幹明、永久睦子共同代表をはじめとした賛同団体のメンバーら約30人が10日、JR大阪駅前で市の訴えの不当性とこの問題への理解を広めるためのビラ配りを行った。朝青本部の活動家、同校教職員や学父母らも参加した(写真)。

 一行は、裁判の経緯や朝鮮学校の現状について説明し、教育施設に対する無分別な明け渡し要求について理不尽だと指摘した。また同校のサッカー、ラグビー、ボクシング部が全国大会で活躍していることなどを紹介し、「朝鮮学校の運動場では日朝の子どもたちが試合をする姿が見られる。この運動場を守ってあげるのは大人たちの義務ではないか」と呼びかけた。

 この日、数千枚のビラが配布されたほか、明け渡し裁判に反対する署名活動も行われた。立ち止まって話を聞き激励する通行人もいた。

 子どもを抱えながらビラを配った永久のり子さんは「阪神教育闘争が起きた大阪で、こうした問題が発生したことを恥ずかしく思う。日本人が同じく大阪に生まれた朝鮮学校の子どもたちのことを、自分の子どもと同じように考えてほしい」と思いを語った。

 同校オモニ会の洪善順会長は、「日本人がこうして行動してくれていることに感謝する。これを励みにして学父母らも力を合わせ、子どもたちが安心して学べる環境を作っていきたい」と述べた。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2007.11.16]