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〈金剛山歌劇団公演会館使用問題〉 仙台地裁、会館使用認める

「同胞の権利守られた」

 金剛山歌劇団が公演を予定していた仙台市民会館の使用許可を仙台市が後日、取り消した問題で、仙台地方裁判所(小野洋一裁判長)は24日、「表現の自由や集会の自由に対する制約となる」などとして仙台公演実行委員会の仮処分申請を認め、使用許可取り消し処分の執行停止を決定した。これにより仙台公演は予定通り9月3日、同会館で行われる。

 仙台市は「妨害行為により混乱が生じ管理に支障が出る恐れがある」などとして、いったん認めた使用許可を6月に取り消した。だが、仙台地裁は「警備によってもなお混乱を防げない特別な事情があると認めることは困難」として市側の主張を退けた。

 梅原克彦仙台市長は許可取り消しについて「多くの市民に支持してもらえると思う」と語っていたが、市民や一部メディアの間では「行政が威圧行為に屈した」「制限されるべきは妨害行為の方」などと市の対応を問題視する声が挙がっていた。複数の市民団体や45人の弁護士など多くの日本人が「日本の民主主義を守るため」と公演実現に向け尽力した。

 同実行委員会会長の総連宮城県本部・朴広基委員長は「在日同胞の権利を守るためのわれわれの活動が実り、権利が認められてうれしい。公演開催を通じて日朝の友好親善を深めていきたい」と語った。

[朝鮮新報 2007.7.26]