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兵庫県警と日本政府当局の在日朝鮮人、総連弾圧に抗議 「韓国民族音楽人協会」声明

同じ民族として強く糾弾

 日本巡回公演中であった南の音楽グループ「ウリナラ」が4月18日、兵庫県警を訪ね、「韓国民族音楽人協会」の「兵庫県警察当局をはじめ日本当局の在日朝鮮人弾圧を糾弾する」声明を手渡した。「ウリナラ」は統一祖国の明るい朝、すべての民族の新しい出会いを念願し、1999年7月に生まれた南の歌唱運動団体で、主に南での統一運動や民衆運動、労働運動の現場で歌を通して闘っている。

 一連の在日朝鮮人への人種差別的弾圧に対し、「民族音楽人」たちは在日同胞と同じ民族として、兵庫県警をはじめ日本政府当局を強く糾弾した。

 声明は、世紀が代わった今も日本から届く同胞たちの消息は、過去の世紀の恥辱を想い起させるとしながら、同胞たちは遠く離れた他郷に暮らしながらも代を継いで民族の魂を失うことなく生きていこうとしていると指摘し、幼い子どもたちが嫌がらせや暴行を受けていることに対して「日本警察と政府当局は直ちに在日朝鮮人に対する弾圧をやめ、われらの子どもたちが民族の言葉と文字、民族文化と精神を学ぶ権利を保障せよ」と要求している。

 また、兵庫朝鮮歌舞団の舞踊家が警官から「暴力」を受けたことに関して、芸術を愛する同じ立場から「わが芸術家が民族芸術を花開かせる活動を保障せよ」と強くその思いを込めている。歌舞団員への「暴力」は映像を通し南にも広く伝えられている。

 声明を提出した一行10人はその後、兵庫県庁で記者会見を行った。しかし、この場に日本の記者は一人も現れなかった。同行者の一人は権力に追従する日本の言論姿勢の表れだと話した。

 それでも一行は、この地でわれわれが抗議の声を上げることに意義があると、しばし怒りを抑え、声明を堂々と読み上げた。そして望郷の念を抱く同胞たちにと、「故郷の春」を歌った。

[朝鮮新報 2007.5.7]