top_rogo.gif (16396 bytes)

関東地方の同胞、総連活動家ら国会前で座り込み 「制裁」延長に抗議、撤回を要求

神奈川各地では街頭アピール

 日本政府は10日、朝鮮に対する独自の「制裁」措置を6カ月延長する閣議決定を下した。朝・日関係を極度に緊張させ、総連を弾圧し在日朝鮮人の人権を抑圧する不当な「制裁」が続いている。これに対し東京、神奈川、千葉、埼玉など関東地方の総連活動家、同胞らは座り込みや街頭宣伝を行い、「制裁」措置延長の撤回などを強く求めた。参加者らは不当な制裁を続ける日本政府に対し抗議の声を高め、総連と同胞社会を守る決意をさらに固めた。

「最後までたたかう」

日本政府に「制裁」延長の撤回を求める関東地方の同胞、総連活動家ら

 「人道の船」である「万景峰92」号に対する入港禁止措置により、多くの在日同胞が祖国訪問の機会を奪われたり、困難を負ったりしている。また、一部の総連幹部の再入国が禁止されるなど、多くの在日朝鮮人が再入国の際に差別的な規制を受けている。「好転する朝鮮半島情勢の推移に逆行する時代錯誤的な制裁」(総連中央談話)が続いている。

 これに対し、総連の活動家や在日同胞らは引き続き怒りの声を挙げている。季節はずれの寒さが続くなか、18日には東京、埼玉などから120余人、19日には神奈川、西東京、千葉などから100余人が国会前に駆けつけ、数時間におよぶ座り込みを行って「制裁延長」に抗議し、不当な弾圧と民族差別の即時中止を訴えた。

 参加者たちは、雨と寒さのなかでも「朝鮮に対する制裁措置を直ちに撤回せよ」「『万景峰92』号の入港を即時再開せよ」「不当な強制捜索と政治弾圧を絶対に許さない」と声を張り上げた。総連と在日同胞社会を守り抜く決意を込めた歌「わが家を守ろう」も合唱した。

 「制裁延長」と聞いて怒りを抑えることができずに参加したという女性同盟東京・城南支部の玄慶玉委員長は「同胞青年たちの力強い声を聞いて勇気付けられた。子どもたちに今の不幸を引き継いではいけない。最後までたたかっていこう」と述べた。また、日本軍「慰安婦」問題での事実わい曲など、過去の清算に関する日本政府の不誠実な対応についても厳しく非難した。

2600枚のビラ配布

在日朝鮮人への人権侵害などの中止を訴える神奈川県下の活動家ら

 神奈川県下の活動家ら65人は14日、JR横浜駅西口と藤沢駅、武蔵溝ノ口駅の3カ所で街頭宣伝を行った。

 街頭宣伝には、総連と女性同盟、朝青、青商会、留学同、商工会、金剛保険の活動家と職員、教職員らが参加した。

 参加者らは、総連と在日同胞に対する日本当局の不当な政治弾圧により、朝鮮学校に通う生徒と学父母らが、連日のように発生している暴言、暴行や嫌がらせによって不安な日々を過ごしていることについて強調した。

 また6者会談参加国中、日本だけが対朝鮮強硬策に固執しているとしながら、日本当局が「朝・日平壌宣言」に沿って在日朝鮮人に対する人権蹂躙を即刻中止することを強く求めた。

 この日の街頭宣伝で参加者らは、それぞれの場所で横断幕を掲げアピール文を読みながら、2時間という短時間の間に2600枚ものビラを配った。

 街頭宣伝に参加した女性同盟西横浜支部の金正子委員長は、「日本当局の執拗な弾圧によって同胞はもちろん活動家も不安を感じているかもしれない。こんな時だからこそ、私たちが踏ん張って同胞たちをたたかいへと導いていかなければならない」と語った。

 一方、この日の街頭宣伝は当初3カ所で同時に行う予定だったが、警察当局は「右翼の集会と時間が重なり混乱が生じかねない」との口実で、横浜での街頭宣伝の開始時間を変更させた。(取材班)

[朝鮮新報 2007.4.28]