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留学同 等 強制捜索に関するコメント 朝鮮総連中央本部広報室

 警察当局は25日早朝、「拉致事件」を口実に在日本朝鮮留学生同盟と朝鮮問題研究所を何の根拠もなく強制捜索した。強制捜索はおよそ4時間にも及び、総連の活動家と同胞らが多数駆けつけ、不当な政治弾圧として厳しく糾弾した。

 総連中央本部広報室は同日、強制捜索に関するコメント発表した。全文は次のとおり。

 警視庁公安部は25日、30数年前のことを新たに「拉致事件」としてでっち上げ、在日本朝鮮留学生同盟と朝鮮問題研究所を何の根拠もなく強制捜索した。

 今回の警察当局の強制捜索は、安倍総理の訪米を前に拉致問題をさらに政治利用しようとする日本当局による朝鮮総連に対する計画的な政治弾圧である。

 強制捜索の対象となった在日本朝鮮留学生同盟は日本の大学に通う在日朝鮮学生の親睦団体であり、現在ここに所属する人々は30数年前にはこの世に生まれてもいない。朝鮮問題研究所は実質的には活動を行っていない。

 にもかかわらず30数年前の在日朝鮮人子弟の問題を無理やり「拉致事件」に仕立て上げ、朝鮮総連の関連団体を強制捜索することは、朝鮮総連のイメージを失墜させ政治的に弾圧しようとする謀略的な国策捜査と言わざるを得ない。

 民主国家を標榜する日本でこのような国家権力による暴挙が強行されていることに怒りを禁じえない。

 朝鮮総連に対する政治的弾圧行為は朝・日関係に重大な禍根を残すことになろう。

 われわれは今回の強制捜索を断固糾弾するとともに、安倍政権と警察当局に強く抗議する。

 われわれは安倍政権と警察当局が朝鮮総連に対する不当な強制捜索を直ちに中止することを強く要求する。

2007年4月25日

[朝鮮新報 2007.4.25]