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悪質で陰険なテロ行為を断固糾弾する 総連中央 高徳羽副議長兼同胞生活局長の談話

 20日、日本の右翼団体構成員が東京都千代田区の総連中央本部前で新たな脅迫テロ行為を起こしたことと関連し、総連中央の高徳羽副議長兼同胞生活局長は、要旨次のような談話を発表した。

 4月20日早朝5時40分ごろ、総連中央本部正門近くに乗用車で乗りつけた右翼団体構成員が、「抗議文」らしき文書を持って大声で叫びながら、斧で自分の腕を傷つけ脅しをかけようとして警察に拘束される事件が起こった。

 この男は以前、国会議事堂の前で、朝鮮民主主義人民共和国に対する「経済制裁」を日本政府に要求するビラを手にし、手斧で左手首を傷つける事件を起こした極右分子である。

 今回の事件は、総連と在日朝鮮人に対する極めて悪質で陰険な脅迫テロ事件であり、日本社会で反共和国、反総連、反朝鮮人世論を煽りさらに助長させることを狙った、許すことのできない暴挙である。

 われわれはこの暴挙を、民族的義憤を持って断固糾弾する。

 昨秋、右翼団体構成員が、自分で切り落とした小指を総連中央議長あてに送りつける狂気に満ちた事件が発生したのをはじめ、総連施設に対する放火と朝鮮学校と生徒に対する脅迫と暴行、暴言事件が続発していることは周知の事実だ。

 今回の事件は、このような迫害とテロ行為がエスカレートしていることを示すものであり、総連の正当な活動を抑圧し、在日朝鮮人を差別し迫害する風潮が意図的に助長され、同胞たちの生活と安全がはなはだしい脅威を受けていることについて深刻な憂慮を禁じえない。

 日本政府が朝鮮に対する「制裁」を延長し、警察当局が新たな「拉致事件」をねつ造して何の根拠もなく総連と無理やり結び付けようとする動きをあらわにする中で、今回の事件が起きたのは偶然のことではない。

 日本当局が朝鮮を敵視し、「制裁」の矛先を総連と在日朝鮮人に向けて、日本社会で民族差別と排他の感情を煽っていることが事件の背景にあることは明白だ。

 われわれは、日本当局が朝鮮に対する不当な「制裁」を延長したことについて断固抗議し、その撤回を求め、今回の脅迫テロ事件を解明することによって、総連と在日朝鮮人に対する悪らつな迫害と脅迫テロ事件が再び起こらないよう、迅速な処置を講ずることを強く要請する。

[朝鮮新報 2007.4.23]