3月3日(土) 東京と兵庫で日本当局に対する糾弾集会 民族的怒りを胸に参加しよう |
既報のように、朝鮮に対する独自の「制裁」にさらに拍車をかけている日本当局は、総連組織と在日同胞に対する不当な政治弾圧と人権蹂躙に狂奔している。2005年10月から2007年2月の間だけをみても、警察当局は4つの総連本部と2つの総連支部、5つの商工会、1つの学校と団体への強制捜索を行い、13人にものぼる活動家と同胞を逮捕するという暴挙に出た。日本当局のこのような常軌を逸した策動を糾弾するため、3月3日、東京・日比谷公園大音楽堂と兵庫・神戸東遊園地でそれぞれ抗議大会が行われる。 許されざる冒とく ファッショ的暴挙
漆間警察庁長官が「北朝鮮を日本と交渉する気にさせるのが警察庁の仕事。そのためには北朝鮮の資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ。北朝鮮が困る事件の摘発が拉致問題の解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」との妄言を吐いたのは周知の事実だ。長官の「指令」のもと、全国で大々的に行われている総連機関への強制捜索は、総連があたかも「犯罪組織」であるかのようなイメージを故意に作り上げ、民族排外主義の風潮を煽り、総連と在日同胞を政治的に弾圧しようとする点に意図があるのは明らかだ。 朝鮮外務省スポークスマンが19日に発表した声明でも強調しているように、在日朝鮮人は過去、徴兵や徴用、「慰安婦」などさまざまな名目で強制的に日本に連行され、あらゆる略奪と搾取、奴隷のような苦役と屈従を強要された直接の被害者とその子孫であり、日本当局は歴史的にも道義的にも当然保護してしかるべきである。 にもかかわらず弾圧を繰り返しているのは、在日同胞に対する許されざる冒とくであり、ファッショ的な暴挙である。 先に行われた6者会談の合意が示すように、朝鮮半島を取り巻く情勢は好転しており、日本の対朝鮮強硬路線はすでに限界に達しているとの指摘が多い。 日本当局への民族的怒りをもって、東京と兵庫で行われる大会とデモ行進、各地で行われる抗議活動に一人でも多くの同胞が参加し、組織と権利、学校と学生たちを守り抜くという団結した力を示そう。 各地でさまざまな抗議活動
日本当局のたび重なる総連組織と在日同胞に対する政治弾圧を糾弾するさまざまな抗議活動は、現在も各地で活発に行われている。 西日本地方の青商会代表者集会が17日、大阪の森ノ宮ピロティーホールで行われた。 一連の強制捜索に対する正確な情報の共有と、抗議行動など今後の対策を討議する目的で行われた集会には、兵庫、大阪、京都、滋賀、和歌山、三重をはじめ、広島、岡山、愛知、岐阜などから約50人の代表と関係者らが参加した。 集会ではまず、滋賀朝鮮初級学校と兵庫県商工会、総連兵庫県本部に対する強制捜索の映像が流され、あらためて参加者らは警察の横暴に対する抑えがたい怒りをあらわにしていた。 続いて、青商会中央の鄭致元会長があいさつ。青商会の時代的な使命として同胞社会を最後まで守り抜こうと訴えた。 集会では、滋賀朝鮮初級学校の尹日和校長らの現況報告に続き、警察当局が強制捜索の口実としている「税理士法違反」容疑に関する説明がなされた。 また、一連の強制捜索の不当性と今後の法的対抗策について語った金舜植弁護士は、「今回の一連の事件は、全てが法の逸脱適用によるものと言えるもので、国家賠償請求などの訴訟を起こすことで大きな世論化につながる。大切なことはわれわれの断固とした、たたかう姿勢だ」と強調した。 集会では、@一連の弾圧事件を会員らに正確に伝える、A法廷闘争のための資金として、200万円を目標に募金活動を行う、B滋賀初級への不当な強制捜索をとくにクローズアップし、国会議員やマスコミをはじめ、広く日本社会に訴え世論化する―などの提案がなされたほか、3月3日に東京と兵庫で行われる糾弾集会に1000人の会員を参加させることで合意した。 集会に先立ち、参加者らはJR西日本・京橋駅前で街頭宣伝を行い、今回の政治弾圧の不当性を訴えた。 一方、神奈川中北支部の朝青員らは18日、総連と女性同盟支部の同胞らと共に小田急大和駅前で緊急行動を行った。 朝青員らは、日本当局による不当な弾圧により、朝鮮学校に通う生徒、児童らへの暴行事件が後を絶たない事実や、差別是正は国際的な要求であることを広く訴えながら、約600枚のビラを配った。 朝青支部の「賢徹委員長は、「ここで負けるわけにはいかない。1世が血と汗で守ってきた同胞社会を私たちの世代が守っていかなければならない」と力強く語った。 総連、在日朝鮮人だけ「法の厳格適用」 安倍政権、非道な政治弾圧 日本当局による総連関連施設と在日同胞に対する強制捜索(2005年10月〜2007年2月現在) [朝鮮新報 2007.2.23] |