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〈大阪府警 不当強制捜索〉 不当な強制捜査に抗議

 「I(アイ)女性会議・京都」役員一同は、大阪府警本部長あてに「大阪府警の不当な強制捜査に抗議」する抗議文を発表した。以下に全文を掲載する。

 1月28日の滋賀朝鮮初級学校への、不当な強制捜査がされたことは、常軌を逸した行為であり、わたしたち市民が到底納得のいくものではありません。報道によると、大阪在住の在日朝鮮人男性の「電磁的公正証書原本不実記録」容疑による捜査との事ですが、ではなぜ、車庫証明の不備で、事件とは無関係の学校に強制捜査に入らなければならないのですか。なぜ100人を超す数の警察官や機動隊員を動員する必要があるのですか。

 学校が子どもたちにとって、通学させる親にとって、教育に情熱をそそぐ教師たちにとって、どれ程大切な場所であるか、市民警察をかかげる警察の責任者としてわからないはずはないでしょう。

 朝鮮学校だから何をしても許されるとお考えでしょうか。日本に朝鮮学校がつくられた歴史的経緯、在日の親御さんたちの並々ならぬ苦労で学校が支えられていることを考えると、日本政府は在日朝鮮人の民族教育を保護し、助成する道義的な義務があるにもかかわらず、今回の学校への強制捜査は絶対に許せません。近隣住民をはじめ報道を知った市民は、今回の強制捜査が不当な捜査であっても、不安を覚えます。これが狙いの暴挙ではと考えざるをえません。

 事件の容疑内容から見て、大阪府警から130人もの武装警官が滋賀の朝鮮初級学校に捜査に入る事の妥当性は、どう考えてもありません。

 このような政治弾圧に強く抗議します。

 2007年2月1日(I女性会議・京都 役員一同)

[朝鮮新報 2007.2.10]