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北海道警 総連本部をはじめ7カ所を強制捜索 200人の機動隊と捜査官を動員

北海道本部で行われた記者会見

 北海道警と札幌地検、国税局は5日、午前8時20分ごろから9時15分の間に、約200人の機動隊と私服警察、捜査官を動員し、総連北海道本部会館と北海道商工会事務所、札幌商工会・河栄学副理事長自宅をはじめとする7カ所に対する強制捜索を大々的に行う暴挙を働いた。

 当局は、同胞飲食業者の「所得税法違反」被疑事件に対する強制捜索という名目で、何のかかわりもないと捜索を拒否する活動家たちの抗議を退け、弁護士の立会も認めず、会館に入ろうとする活動家たちの出入りも禁止した。

 また、事件と何のかかわりもない総連本部、札幌支部、朝青、女性同盟の事務所を12時間も強制捜索し、数百点の文献などを押収していった。

 また、「税理士法違反」容疑被疑者として札幌商工会・河栄学副理事長を捜索するという名目で、北海道商工会事務所と札幌商工会、北海道経理室に対する強制捜索を行い文献などを押収し、河栄学副理事長と関係者3人を逮捕するという許しがたい蛮行を働いた。

 活動家たちと同胞たちは、知らせを聞いて総連本部と商工会に駆けつけ「不当な強制捜索を即時中止しろ!」「強制捜索に断固反対する!」とシュプレヒコールを挙げ抗議した。

 総連本部では6日に記者会見を開き、本部委員長の談話を通し強制捜索の不当性を明らかにした。

 7日には、「総連北海道本部と商工会に対する警察当局の強制捜索を糾弾する同胞緊急会議」が本部会館で行われた。

 総連中央・徐世教経済局長、総連本部・朴鐘民委員長をはじめとする110余人の活動家と同胞たちが集まった。

 憤激を抑えきれない同胞たちは、稚内や留萌、静内などから5時間、6時間車を走らせ、緊急会議に参加した。

 この日の緊急会議では、当局の強制捜索がいかに行われたのかを収録したビデオなどで流しながら、本部委員長、商工会理事長の報告が行われ、また、当日現場に駆けつけた同胞たちが憤激の声を上げた。会議ではこれからこのような暴挙を断固許さず、当局との闘いを力強く繰り広げる対策について論議した。

 同胞たちは「蛮行に狂奔する当局が憎くて夜も寝られなかった。絶対に許すことができない」(北海道商工会顧問)、「総連弾圧に血眼になる当局の本質をしっかり見極め、団結してたたかっていこう」と怒りと共に新たな闘争を決意していた。【北海道支局】

[朝鮮新報 2007.2.9]