兵庫県警 総連県本部と商工会を強制捜索 近畿の活動家と同胞ら強く抗議 |
「総連に対する政治弾圧をやめろ!」
兵庫県警は6日、「税理士法違反」被疑事件という口実のもと、600人の捜査員と機動隊を動員し、総連兵庫県本部と兵庫県商工会をはじめとする4カ所に対する強制捜索を行った。 午前8時頃から強制捜索を開始した県警は、5台の大型車と機動隊で出入り口を封鎖したあと、会館内で強制捜索に抗議する職員らに対し、「立会人以外は排除しろ!」と言いながら、職員らを外に追い出した。この過程で機動隊は職員の服を破った他、女性職員に対して暴力まで振るった。 その後、120人にも及ぶ捜査員を会館内に投入し総連本部はもちろん、女性同盟や朝青本部、ひいては兵庫朝鮮歌舞団と長寿会の部屋にも入り、「税理士法違反」とはまったく関係のない書類数千点を押収する暴挙に出た。 強制捜索の報に接して本部前に集まった兵庫、大阪、京都の活動家と同胞ら400余人は、「総連組織と在日朝鮮人に対する政治弾圧をやめろ!」「押収した書類を置いて今すぐ出ていけ!」などとシュプレヒコールをあげながら、県警当局の不当な強制捜索を厳しく非難した。 県警はこの日、12時間以上にわたって総連本部をはじめとする各機関への強制捜索を行い、押収した書類を載せたバスを阻む活動家と同胞らを機動隊で鎮圧。活動家と同胞らの怒号の中、逃げるように撤収した。 その後、活動家と同胞らは本部会館の講堂に集まり、県警当局の暴挙に民族的義憤を募らせながら、勝利を収めるまで一致団結して最後までたたかう決意を固めた。 一方、総連本部は記者会見を開き、李文伊委員長名義の談話を発表(要旨別項)。今回の強制捜索は法の名を借りた捜査当局の不当な権力の濫用であり、許しがたい蛮行だと指摘した。また、全国で大々的に行われている総連関係機関への強制捜索は、総連があたかも「犯罪組織」であるかのようなイメージを作り上げて民族排外の風潮を煽り、総連と在日朝鮮人を政治的に弾圧しようとするところに企図があると強調しながら、捜査当局が今回の不当な強制捜索に対して謝罪し、逮捕者の即時釈放とすべての押収物を即刻返還することを強く求めた。(李松鶴記者) [朝鮮新報 2007.2.9] |