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玉川大 神奈川朝高生の受験拒否 「文科省の措置、不十分」

 神奈川朝鮮中高級学校の男子生徒(18、高3)が玉川大(東京都町田市)の一般入試に出願しようとしたところ、「受験資格がない」と10日、拒否された。これを受け18日、同校教員や人権協会の弁護士ら5人が玉川大を訪れ(写真)、個別審査を要求、入学資格認定書交付申請書を提出した。

 受験資格は高等学校卒業程度認定試験(旧大検)合格および見込みの者に限っているとしたうえで、個別審査は行わないとする大学側に、教員らは、それは朝鮮学校高級部卒業生を中卒者と同様に扱うことであり、不当に高等教育へのアクセスを妨げることであると強調、履修状況などを説明したが、大学側は高等学校卒業資格の有無が判断基準だと繰り返した。

 03年9月、文部科学省は大学の入学(受験)資格問題について省令等を改定、各大学の個別審査により認定された者は、いずれも大学入学資格を有するとしている。国連条約委員会からは民族教育権に関する勧告がたびたび出されている。

 人権協会の弁護士らは大学側の人権感覚を疑わざるをえない、またこの問題は文部科学省の03年の措置が不十分であることの証明でもあると指摘している。

[朝鮮新報 2007.1.19]