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「メジャー」 or 「マイナー」?

 年初の全国クラブ選手権に出場した東京闘球団「高麗クラブ」の取材で、「大韓ラグビー協会の駐日本記者」という肩書きを持つ日本人記者に出会った。どのような肩書きなのか聞いてみた。すると「協会から委託を受けて日本での韓国代表チームや韓国選手を追って取材している」との答えが返ってきた。「日本で行われる韓国代表戦でさえ現地から取材に来ない」というから正直驚いた。それだけ南朝鮮ではまだまだラグビーはマイナースポーツなのだ。

 この記者は「韓国ラグビー事情」というブログを立ち上げ、日本からインターネットを通じてラグビー情報を発信している。同時に、在日社会人チームの闘球団や大阪朝高ラグビー部などを卒業して強豪大学のラグビー部やトップリーグで活躍する選手の記事も掲載していた。なんともありがたい存在。と感じつつ、「在日ラグビー界の記事をもっと掘り下げて取材しなくては」と姿勢を正した。

 スポーツの世界は「メジャー」と「マイナー」がはっきりしている。誰がこの境界線を引いたのだろう。各スポーツ競技にはプレーした人たちにしかわからない魅力があるもの。スポーツを取材しながら、最近そのようなことを感じる。

 大阪府下の同胞たちがいっせいに集まる伝統行事の大阪同胞駅伝・マラソン大会が今年で50回目を迎えた。在日スポーツ界で陸上はマイナー? 決してそうではない。現場は、大衆スポーツ行事ならではの「味」がぎっしりつまっていた。「継続こそ力」。その実践がここにある。(c)

[朝鮮新報 2007.2.19]