top_rogo.gif (16396 bytes)

長男の夢

 長男の夢は「博士」。博士になって何をしたいのかを聞くと、「タイムマシーン」を作りたいそうだ。「たくさん勉強して立派な博士にならないとね」とわたしは言う。「タイムマシーンなんて、作れるわけないじゃない」とは言わない。現実的かそうでないかを、サンタの存在を信じている7歳の子どもに言い聞かせるのはまだ早い。

 子どもたちは将来、何で花を咲かせるのか? と、最近よく思う。スポーツか、学問か、それとも芸術か…。

 子どもの夢は親の夢でもある。現代、子どもの習い事もさまざまである。ピアノ、野球、スイミングはもちろん、サッカー、ラグビー、ゴルフに至るまで、子供教室がある。できることならなんでも体験させてあげたいというのが親心だ。その中で向き不向きもある。持って生まれた才能が開花することもある。

 だからといって、何でも習わすことはできない。子どもが興味を持たないものを無理にさせるわけにもいかないし、金銭的にも不可能だ。

 ではどうしたらよいか。ピアノは、家で弾かせてみる。空手、スイミング、これはすでに習っているからコーチに任せる。サッカー、ラグビー、野球、これら野外での球技についてはアッパの役目。本格的でなくてもよい。それを楽しむ子どもの姿を見て、親が才能を見いだせればすばらしい。そして子どもに可能性があれば本格的な道に進ませてあげればよい。

 そうだ! だからアッパ、これからは子どもと共に、大いに外で走り回ってください。(李福順、主婦)

[朝鮮新報 2006.3.13]