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チョッカの活躍

 年末年始、チョッカが出たサッカーの全国大会の応援に足繁く通った。航空会社のマイルが一気に貯まった。

 チョッカと言っても従姉妹の子ども。彼からみれば、私はスンモ。彼には兄弟やサムチョン、いとこがいないので、私たちが一番近い身内。生まれた時、生きるか死ぬかと大人たちの気をもませた。体が弱く、今もモヤシのように細い。喘息持ち。幼い頃はよく泣いていた。

 その彼がいつの間にか成長し、ウリハッキョの代表として、わずかではあったけど全国大会でボールを蹴ることができた。試合が終わるたびに「次の試合のビデオ、大きいスンモに言っといてや」と、頼みの電話が来る。

 優勝校・野洲に準々決勝でPK負けしたあとも「スンモ、やってしまったぁ(PK外したこと)。毎回ありがとう。がんばった分、今年のお年玉奮発してや」と、あっけらかんと言っていた。負けて辛いのに、無理に明るい声を出している姿が浮かぶ。

 ある選手のアボジが言っていた。「遠く離れた千葉で同胞たちが温かく迎えてくれたし、全国からもこんなに応援に来てくれて、うれしいわ。これがウリ組織の良さやなぁ」。

 同胞同士のネットワークをより確固たるものとし、支持を得ることがウリ組織のモットー。彼らに愛されるよう、もっともっとがんばらなければいけないなぁと痛感した。

 後日、お年玉をちょっと奮発しようかと考えて今回の旅費を精算してみたら、奮発どころか今月の生活も危うい状態になっていた。(許京美、兵庫県在住、女性同盟職員)

[朝鮮新報 2006.1.23]