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春・夏・秋・冬

 1994年、第一次核危機の際に訪朝、金日成主席とともに朝米基本合意文調印へと導いたカーター元米大統領が再び訪朝の意欲を示しているという。7日、「米国の声(VOA)」放送とのインタビューで語ったもので、ブッシュ政権が望むなら核問題の外交的解決のために再訪朝する意思を示した。ただし、「ホワイトハウスが許可したら」という前提付きだ

▼このインタビューでカーター元大統領は、ブッシュ政権が朝鮮との直接対話を拒否してきたために、朝鮮の核保有を招いたとも指摘したが、こうした見解は核実験前後から米国内でささやかれてきた。カーター氏はブッシュ大統領の特使として訪朝し要人と会談することで、朝米直接対話の道筋をつけようと思っているのかもしれない

▼金日成・カーター会談後、主席は死去したが、その遺志はそのまま受け継がれ、この年の10月にジュネーブで基本合意文が調印された。この合意に基づき、重油と軽水炉の提供などが決まり、軽水炉を建設する間、一定量の重油が提供された。だが、ブッシュ政権はクリントン政権時代の政策をことごとく否定し、合意文も実行されずじまいだった

▼昨年6者会談で採択された9.19共同声明の内容は合意文と重なるものだったが、金融制裁が妨げとなって再び実行されずに現在に至っている

▼もちろんカーター元大統領の訪朝が実現するか否かは未知数。まずはブッシュ政権が許可するか。ネオコンはチェイニー副大統領のみ、イラク政策の変更を促す提言も発表された。ブッシュ大統領が追い込まれているのは確かだ。(聖)

[朝鮮新報 2006.12.8]