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春・夏・秋・冬

 「薬事法違反」を口実にした東京都本部などに対する警視庁公安部の強制捜索は、まさに「朝鮮人狩り」。21世紀のこの時代、法治国家、民主主義国家だと胸を張る日本の素顔である

▼6者会談再開に向けての朝米接触が北京で行われている中、また総聯が来年5月の第21回全体大会に向けて運動を展開しようとしている時期の強制捜索は、政治的に計算された物であったことを見せ付けている。さらには、われわれ在日朝鮮人の一挙一動を公安当局が日常的に監視していることも伺わせる

▼しかし振り返ってみれば、何もこうした日本当局の対応は昨日今日に始まったことではない。解放直後から、朝鮮半島情勢の推移に合わせて米国の指示の下に、あるいは連携を取り合って間断なく強行されてきた。朝鮮人を治安対象視する排外主義の血脈は、根絶されることなく温存、拡大再生産されてきたのだ

▼それにしてもこの暴挙、日本当局、安倍政権は恥と思わないのだろうか。厚顔無恥、血も通わぬ冷血動物の類か。今の時代の悪行は子々孫々語り継がれ、日本の負の歴史にまた新たなページを加えることになる

▼外交交渉という舞台に自ら蓋をしながら、6者会談には平気で顔を出そうとする。自己矛盾である。このまま朝鮮人弾圧、朝鮮、総聯制裁を継続していくのなら、6者会談構成国の地位を返上するのが妥当だろう。片手で人の頬を殴りつけながら、もう片方で手を取り合おうとは虫が良すぎる。朝鮮が6者会談への日本参加を拒否するのも至極当然、日本にはもう参加する資格などない。(彦)

[朝鮮新報 2006.12.1]