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春・夏・秋・冬

 18日は金剛山観光が始まってから8年目だった。当日、現地では現代峨山の玄貞恩会長、尹万俊社長ら南の関係者と名勝地総合開発会社のチャン・ウヨン社長ら北側人士が一堂に会し、記念式典が開かれた。翌日行われた同山にある神渓寺復元行事に参加する仏教徒関係者らも出席し、場内620席が全て埋め尽くされるほど盛況だった

▼8年目を迎えたものの、米高官が相次いで中断を求めたことなどから、少々困難な状況に陥っている。尹社長によると、観光客数は昨年初めて30万人を突破したが、今年は24万人にとどまりそうだという。主な理由としては7、8月の夏休みシーズン、紅葉が美しい秋の行楽シーズンと朝米、北南関係のこう着がぶつかってしまったことがあげられる

▼とはいえ年間24万人は決して少ない数字ではない。米高官が言うように、「北の体制を利するだけのもの」ではないことを、この数字は物語っている。それだけこの観光の需要があるということだからだ

▼金剛山は昔から世界的にも名勝地として知られており、朝鮮半島の人々にとって一度は行ってみたい所。だからこそ、これまで多くの南の人たちが訪れ、その景色を堪能していった。そういう意味を考えもせず、やみくもに北への「制裁」と結びつけるのは危険だ

▼しかも、これは立派な内政干渉。南の一部で米国の主張に同調する動きがあるのは情けない。20日、ソウル市内でデモをした大学生らは「開城工業団地事業中断」「金剛山観光中断」の文字の上に反対のステッカーを張るパフォーマンスでアピールした。(聖)

[朝鮮新報 2006.11.24]