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17日は「トゥ・ドゥ」結成80周年であった。「トゥ・ドゥ」とは「打倒帝国主義同盟」の略称。金日成主席が1926年に結成した共産主義青年組織で朝鮮労働党のルーツと規定されている。新年共同社説でも「革命の首脳部(金正日総書記)の周りに固く団結して社会主義偉業を最後まで成し遂げようとするわが軍隊と人民の信念と意志を誇示する契機となる」と、その意義を強調していた ▼そう考えると、核実験が10月9日に行われた意味も見えてくる。そういう意味で最近、朝鮮労働党の機関紙労働新聞に掲載された論調は参考になるものが多い。今、朝鮮が何を思い、どのような道を進もうとしているかがわかるからだ。その中のひとつに9月8日付に掲載された政論「黎明が燃える」がある ▼「世界よ、見よ。これがわれわれの成し遂げたことだ。われわれがあらゆる血の代価を払ってまで捨てられなかったあの希望、あの理念がまさにこれだ。これこそが朝鮮の見栄、勇敢な朝鮮人民の知恵であり実践力だと堂々と語るときが来たのだ」 ▼ここでいう「これ」が何を意味するのか。はっきりしたことは言えないが、その後の動きを見ればある程度は想像できる。この時点ですでに核実験を予告したものともとれる ▼さらに、「トゥ・ドゥ」結成80周年に際して発表した政論「祖国がわれわれを注視している」では、「誰もわれわれを強くしてくれず、われわれを守ってくれず、われわれを富ませてはくれない」。「自分の国は自分で守るしかない」との結論に達した。その手段が核保有だったのか。(聖) [朝鮮新報 2006.10.20] |