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春・夏・秋・冬

 9.19共同声明を棚上げにするなど、ブッシュ政権の不誠実な対応によって事実上、休眠状態にある6者会談。動きがないとさまざまな観測が飛び交い、はてにはあらぬ事実が捏造されたりもする

▼先日、南朝鮮紙がトップ記事で報じた姜錫柱第一外務次官の「書簡」事件はその氷山の一角といえる。結果、事実無根とわかって各紙は「訂正、謝罪文」を掲載する始末だった

▼朝中関係においてもその種の報道があふれている。国境地帯での中国人民解放軍の軍事演習は「6者会談への早期復帰を促す圧力」だったとか、中国が朝鮮の対応を「不満」だとして「友好協力相互援助条約」見直しに踏み切ろうとしているとか

▼中国の曹剛川国防部長は9月27日、訪中中の朝鮮国境警備代表団(団長=崔富日朝鮮人民軍副参謀総長)と北京で会談。「両国の軍隊は緊密な交流と協力を保ち、互いに学び助け合い友好協力関係の発展に多大な貢献を果たしてきた」と強調した。同月14日には、中国外交部報道官が定例会見で「中朝友好協力相互援助条約は中朝友好協力関係の発展において重要な役割を果たしている。同条約を見直す考えはない」と断言した

▼新任の劉暁明駐朝中国大使は平壌赴任後、万景台などを巡り以下のように語った。「中朝両国は胡錦涛主席と金正日総書記の指導のもと、社会主義建設と地域平和の保護において互いに助け合い、両国の伝統的な友好関係をさらに深めている」「中国の党と政府は中朝関係を非常に重視している」「新任大使として全力を尽くしていく」。以上が朝中関係の現状だ。(彦)

[朝鮮新報 2006.10.2]