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春・夏・秋・冬

 「私も一口1000円運動に参加したよ」「それくらいやらなくちゃ。韓国の人たちだって支援してくれてるんだから」−ある日の夕食時の会話。朝鮮半島の北側地域で水害が報告されてから、総聯では同胞による募金活動を広く呼びかけている。筆者も少ない金額ながら参加した。1000円も積もれば少なくない金額になるはずだ。大事なのは朝鮮の人たちを思う「心」だろう

▼90年代中盤の水害支援、04年の龍川爆発事故の際には同胞の間でも支援の動きが活発だった。しかし、今回の場合、ミサイル問題もあってなかなか盛り上がらない。それは南でも同じようで、支援活動を行う市民、社会団体のメンバーも、ミサイル問題が影響してなかなか募金が集まらないことを嘆いていた

▼それでも、「わが同胞一つになる運動本部」は先月の8日から31日までの24日間、毎日欠かさず街頭で募金活動を行った。集まった額は300万ウォン(1ウォン=0.12円)。決して多いとは言えない。「それでも小さな真心が一つになって水害支援活動を国民的な運動へと広げるきっかけになった」と本部では評価している

▼3年前に朝鮮を訪れた際、ある協同農場を訪ねた。そこの管理委員長が言うには、100円ショップで買った小物などを訪問のたびに提供してくれる人がいるという。「額の問題じゃなく、その真心がありがたい」と委員長は語っていた

▼「塵も積もれば山となる」。小さな額でも参加してくれる人が増えれば、それは大きな額になる。その支援の輪は、必ず朝鮮の人たちの心に届くはずだ。(聖)

[朝鮮新報 2006.9.5]