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いくら何でもそこまでやる必要があるのか−さすがにこのニュースには怒りがこみ上げてきた。23〜25日に大阪で開催された東アジアグランプリホープス2006に朝鮮の選手たちが参加できなかったのだ。朝鮮側は、日本卓球協会から公式招請を受け大会への参加を申請していたが、大会組織委員会からの通知で参加を断念せざるをえなかった ▼同大会は東アジアの8カ国が参加し、小学生最高峰の大会の一つに数えられる。朝鮮は言わずと知れた卓球強国。同大会でも毎回好成績を収めており、昨年は団体戦で男子2位、女子3位。それだけに朝鮮の不参加はまた一つ楽しみを奪われた感じだ ▼しかも辞退を促す理由が「諸般の情勢とからむ選手の身辺安全問題」だという。参加選手は12歳以下の子どもたちだ。そんな子どもらが、朝鮮民主主義人民共和国出身≠ニいうだけで身辺の安全を脅かされるとしたら、そんな国こそ問題ではないのか ▼日本政府は26日から京都で開かれている世界宗教人平和会議総会への参加を申請していた朝鮮の宗教人代表団に対してもビザ発給を拒否した。総会では朝鮮半島の平和問題やレバノン事態、イラク問題などを話し合う。南の宗教人平和会議は6者会談参加国の宗教指導者たちが集まる分科会の開催も主催者側と協議していた。核問題解決に向けた何らかの好材料も見つけられたかもしれないのに残念だ ▼先日の強制連行犠牲者の遺族入国拒否に始まり、まったく尋常ではない。逆に、朝鮮側では日本人の訪朝を拒んでおらず観光客も訪れている。(聖) [朝鮮新報 2006.8.26] |