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南の報道によると、6.15共同宣言実践北側委員会が7月30日、同南側委員会に大マスゲーム、芸術公演「アリラン」の上演中止を正式に伝えてきたという。中止の理由は日本や朝鮮半島に被害をもたらした集中豪雨。「被害を癒すには一定の時間が必要。今年はやむをえず『アリラン』公演が不可能になったことをお知らせする」と、ファクスで伝えてきた ▼本紙でも数回にわたって「アリラン」の練習風景を伝えてきただけに残念だ。しかも、14〜16日に予定されている8.15統一大祝典では、南の人向けに特別バージョンが上演されるはずだっただけに、重ね重ね残念で仕方がない。だが、南側委員会関係者が言うように、「まず北の水害復旧のための緊急支援を話し合う必要がある」と思う ▼ところで、今回の「アリラン」公演観覧のために、米国人観光客が訪朝する予定だったのをご存じだろうか。シカゴのアジアパシフィック(太平洋)トラベル社が募集していたもので、「アリラン」の中止でツアーも中止となった。だが、実現していれば8月から10月の間に200余人の観光客が訪れることになっていた。ツアーは平壌、南浦、妙香山、開城、板門店をめぐる日程を組んでいた ▼朝鮮観光をあっ旋していたスウェーデンの観光会社も、ホームページで中止を伝えた。そこには一つ気になる表現がある。「これは不幸にも訪朝を予定していた米市民権所有者が渡航できなくなったことを意味する」 ▼これが何を指すかは不確かだが、米政府が自国民の朝鮮行きを遮断しているとしたら残念だ。(聖) [朝鮮新報 2006.8.1] |