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長らく降り続いた雨も一転。久しぶりに夏らしい天気が戻ってきた。しかし、7月の集中豪雨は各地で多くの人命を奪ったほか、床上、床下浸水など家屋の被害に遭った人々も少なくない。気象庁は26日、15〜24日に九州、山陰地方、長野県など広範囲で被害をもたらした大雨を「平成18年7月豪雨」と命名した。豪雨の命名は04年の「平成16年7月福井豪雨」以来だという ▼今回の豪雨が朝鮮半島にも大きな被害をもたらしたことは先日この欄でも触れた。朝鮮では10万屯トン分の食糧被害が報告されている。世界食糧計画(WFP)が伝えた。それによると、被害は平安南道に集中していて、WFP側では同地域に食糧74トンを運ぶ準備をしている。1万3千人の罹災民が1カ月食べられる量だそうだ ▼朝鮮のミサイル発射を受け、南朝鮮当局はコメ、肥料の人道支援を中断した。これに対し、市民団体をはじめ南内部から非難の声が出ている。「同胞の首を絞めるような対北圧迫は統一を実現する道で、永久に政治の汚点として残るだろう」(6.15南北共同宣言実現と朝鮮半島平和のための統一連帯)というのだ ▼統一連帯は8月14〜16日に平壌で開かれる8.15統一大祝典に当局が参加するよう呼びかけた。それによって民族共助の立場を鮮明にすべきだというのだ ▼情勢がどうあろうと統一行事は続けていこうという意気込みを、民間だけでなく当局にも見せてほしい。そのためには南の当局も祝典にぜひ代表を送るべきだ。そこで支援再開をうたえば、悪化する北南関係の転機にもなりえる。(聖) [朝鮮新報 2006.7.27] |