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春・夏・秋・冬

 サッカー・ドイツW杯もいよいよ佳境に入り、ベスト8も出そろった。寝不足は当分続きそうだ。南朝鮮は惜しくもベスト16進出はならなかったものの、最後まであきらめないプレーは見ていてすがすがしかった。同族として誇りに思う。応援もすごかった。最後のスイス戦は明け方に行われたにもかかわらず、南の各地で熱い応援合戦が繰り広げられた

▼しかしこのW杯をめぐって、一つ残念な話を17日発の統一ニュースが伝えている。あるビール会社がこの時期にあわせて出した広告をめぐる話だ。広告にサッカー代表チームとして登場したモデル全員の胸に青の統一旗が描かれているのだが、これをめぐって一部保守系団体が文句をつけたようなのだ

▼彼らは「大韓民国国家代表チームの選手が太極旗ではなく韓半島旗をつけるのか」として、「太極旗を無視して北韓と南韓内部の親北団体が喜んで使用する韓半島旗を広告に出したのは国民を無視した暴挙」だと主張したらしい。不買運動を行うと脅されたビール会社側は、仕方なく選手たちの胸から統一旗を消さざるをえなかったという話だ

▼南の内部にいまだにこうした考えの人たちがいることに、あきれるというか、一種の哀しみを覚える。統一旗は別段「親北」を象徴する旗でも何でもない。その証拠に世界卓球選手権で北南が統一チームとして優勝した時、掲揚されたのは統一旗だった。五輪の共同入場行進が統一旗を先頭に行われる姿はもはや世界的常識となっている

▼北で反統一勢力の存在を非難するのも、こうした人々の存在があるからだ。(聖)

[朝鮮新報 2006.6.27]