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春・夏・秋・冬

 米国人はわれわれが人工衛星を打ち上げたのを指してミサイルを打ったと言っています。私が今回中国を訪問した際にも述べましたが、あれはミサイルではなく人工衛星です。より具体的に言えば科学衛星です−金正日総書記が2000年6月30日、在米ジャーナリストの文明子氏に語った言葉だ。近着の「金正日選集」15巻(05年8月30日、朝鮮労働党出版社発刊)に掲載されている

▼総書記はさらに続けてこう語っている。−今は科学と技術の時代だけに、われわれも当然科学技術分野で先進国に追いつかねばなりません。われわれが科学と技術を発展させようと思えばこそ、衛星を作り、またそれを作った科学者、技術者が、打ち上げるからには普通の日より共和国創建記念日を契機にするのが良いとの意見を提起したまでなのに、今一部の人々はわれわれが数千キロの射程距離を持った弾道ミサイルを発射したと大騒ぎしています−少し長いが引用したのは、「テポドン」をめぐる今の動きを見るうえで参考になると思うからだ

▼朝鮮が衛星打ち上げに成功したのは98年8月31日。米日、とくに日本は弾道ミサイル発射と大騒ぎをしたが、その後、朝鮮はこれが衛星であることを正式に発表した。当時、中国、ロシアだけでなく米国、南朝鮮も衛星だと認めた

▼平壌に常駐する本紙記者は、「『テポドン2号』は虚構によって世論をミスリードするもの」とけん制した

▼総書記は先の発言の中でこう述べている。「米国がわれわれの人工衛星をミサイルだと騒ぐのは、やはりわが国を圧殺するための偏見です」(聖)

[朝鮮新報 2006.6.22]