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かつては中央情報部(KCIA=国家安全企画部、国家情報院と改称)と一心同体、現在は南朝鮮の保守勢力の代弁紙、さらには米CIAなどとの深いつながりが指摘されている朝鮮日報が時おり興味深い記事を掲載する。最近も3月、国家情報院長の日本秘密訪問を報じ、安倍官房長官や警察庁幹部との会見の可能性について指摘した ▼その同紙が18日、日本のマスコミ(フジテレビ、東京新聞など)が「金正日総書記周辺」の動きを次々と報じていることを取り上げて「日本のメディアが(一級機密の内容を)いち早く報道できるのはなぜだろうか」「情報源に関心が集まっている」と報じた ▼「いち早い報道」の理由について、関係者や専門家の意見として@普段から大規模な取材網を組織している点を挙げながらも、「映像や写真まで確保しており、一挙手一投足をリアルタイムで監視しているような状況でなければ難しい」との「情報機関元関係者」の見方を紹介。この「関係者」に、「韓国や米国、日本の情報機関が必要に応じて関連情報を提供している」と、「可能性」だと断りを入れながらも事実上の「結論」を述べさせている ▼「類は友を呼ぶ」というが、自らも情報機関の「北朝鮮情報」をそのまま流し続けている同紙ならではの指摘だけにおもしろい ▼情報機関から情報を得ることを否定するわけではない。ただし彼らに振り回されたり、意のままになったりせず、そしてもっとも重要なことだが、裏づけ作業が伴わなければならない。誹謗中傷に近い日本の報道、どれも欠けていると思う。(彦) [朝鮮新報 2006.6.20] |