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春・夏・秋・冬

 9日に開幕したサッカーのドイツW杯。夜遅くの実況放映とあって、寝不足の人が多いようだ。筆者もその一人。やはり世界でも一流の選手が見せるプレーにはほれぼれする。1カ月にわたって繰り広げられる4年に1度の祭典に期待も高まる

▼現地で試合を観戦するサポーターや観客はもちろん、テレビに釘づけになって熱狂的に応援する人々も少なくないだろう。そう思うのは朝鮮半島の人々も同じ。なにしろ朝鮮半島でサッカーは「国技」と言われるほどだ。当然だが、南では連日、ワールドカップ情報を大々的に伝えている。それもそのはず。4年前の大会ではベスト4まで進んだのだから。市民の関心、期待も自ずと高まる

▼朝鮮半島の北側でもその思いは同じだろう。残念ながら今回北の出場は適わなかったが、同族である南の選手の活躍を応援しない道理はない。そんな思いが反映されたのか、南では11日から北への衛星中継を開始した。北はこれを録画して地上波で放映する。すでに11日には開会式と開幕第1試合が録画放映されたそうだ。本紙平壌支局駐在記者によると、新聞やテレビでは同大会に関する特集記事が掲載され、開幕直前の9日夕方には競技日程もテレビで流れたという

▼韓日の共催で行われた4年前のワールドカップも朝鮮で放映され、人々をおおいに喜ばせた。同族である南がベスト4まで進んだことでおおいにわいたようだ

▼今回も同じようなエピソードが展開されるのだろうか。北の分まで南の選手たちが奮闘してくれることを、在日の一人として願うばかりだ。(聖)

[朝鮮新報 2006.6.13]