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単純な入力ミスであることが判明した。「タイが朝鮮から輸入した肥料が実は韓国産だったのでは」との噂が一部で流れたが、それが事実ではなかったことが明らかになった。そして、その理由が単なる表記ミスとは ▼大韓貿易投資振興公社(KOTRA)がタイ税関に問い合わせたところ、同国の輸入業者が南から輸入した肥料の原産地を、「韓国産(KR−Korea,Republic of)」ではなく「北朝鮮産(KP−Korea)」と表記してしまったそうだ。それも、この輸入業者が申告書作成過程で原産地コードを誤って入力したためだという。タイ税関は1週間以内にミスを訂正する予定だそうだが、一日も早く直してほしいものだ ▼問題は一部南のマスコミが、南の支援肥料が北から海外に流れたかのように憶測記事を流したことだ。さすがに連合ニュースなどは「タイが昨年上半期に北から輸入したことになっている肥料は北朝鮮産ではなく韓国産であることが判明した」(5月29日)と、多少は慎重さが感じられる伝え方をしていた ▼とはいえ、この記事に対してさえ南の読者から、「タイが韓国で輸入したものを、誤って北から輸入したものとしてしまったのかどうなのかよく理解できない」との疑問が指摘されていた ▼人間まちがえることはあるものだ。だから、単純なミスをおおげさに非難するつもりはない。とはいえ、「北朝鮮産」と「韓国産」をまちがえることは、場合によって大問題になってしまう。なぜならそれにかこつけて、北をおとしめようとする勢力が依然として存在するからだ。(聖) [朝鮮新報 2006.6.3] |