top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 「私が読んだ歴史の記録によれば、独島に対する韓国の領有権主張には強い根拠があるが、日本の主張はただの挑発だ」。この発言の主は南の人ではなく米国人である。米コーネル大のマーク・シェルダン教授は連合ニュースに対し、「韓国は新羅の時代から独島領有権に対する強力な歴史的根拠を持っているだけでなく、独立後から今日まで独島を占有してきた」と述べた

▼シェルダン教授は、小泉首相の「靖国神社参拝」、歴史教科書わい曲問題などで南と日本の関係が緊張している時期に、あえて日本が一方的に独島近海での調査に乗り出そうとしたことが「韓日関係を刺激している」とも指摘した。確かになぜこの時期なのか。いたずらに南、いや朝鮮半島全体、ひいてはアジアを刺激しているとしか思えない

▼21日には、もう一つ刺激材料が加わった。自民党の古賀誠元幹事長をはじめ国会議員96人が靖国神社を集団で参拝したのだ。しかし、これを右傾化の進みとだけ見るのは、どうも短らく的な気がする

▼そういう意味において、前述の連合ニュースが米国人消息筋の話として報じた内容は興味深い。日本の問題に精通したこの消息筋は、この問題は完全に「国内政治用イシュー」だと分析する。つまり、ポスト小泉をめぐる争いに、この問題が利用されているというのだ

▼今、日本とアジア諸国の関係は最悪の状況だと言っても過言ではない。それに警鐘を鳴らす人は日本の中にも少なくない。隣国との関係悪化は百害あって一利なし。それが「政争の具」に利用されているのならなおさらだ。(聖)

[朝鮮新報 2006.4.22]