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曹剛川・中国国防部長が15日から南朝鮮を訪れている。中国の国防相が南を訪れるのは、2000年の遅浩田氏以来6年ぶり。しかも、曹国防部長一行が4〜6日に朝鮮を訪問した直後の訪問である ▼曹国防部長は朝鮮滞在期間、最高人民会議常任委員会の金永南委員長と会見したほか、趙明禄朝鮮人民軍総政治局長をはじめとする軍幹部とも相次いで会談した。朝鮮中央通信の報道によると、一連の会談では武力協力の強化ときずなを確認したとされる ▼今回の南訪問では、当然この訪朝結果は何らかの形で伝えられるものと思われる。連合ニュースによると、15日に南に到着した部長一行はそのまま済州道で1泊し、17日に盧武鉉大統領と面会し国防相同士の会談が行われた。今日(19日)、北京に向け出発する。南の国防部関係者が事前に語ったところでは、会談では西海上での偶発的事態を管理するための海、空軍部隊同士のホットライン設置、海軍同士の探索訓練を具体化する方案が論議された ▼4月に入り、まるで長い冬眠から覚めたかのように、朝鮮半島を取り巻く情勢が活発に動き始めたかのように見えた。その始まりが曹国防部長の訪朝であり、その後、東京を舞台に「ミニ6者会談」の期待が高まった。しかし、朝米接触は実現せず、6者会談再開も不透明なままだ ▼しかし、後半も政治日程は詰まっている。最大の関心事は中米首脳会談。北南間では21日から延期されていた閣僚級会談が平壌で開かれる。進展する北南関係にブレーキをかけようとする動きがある中での開催だけに注目される。(聖) [朝鮮新報 2006.4.18] |