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春・夏・秋・冬

 期待された朝米接触は残念ながら不発に終わった。6者会談南側首席代表の千英宇・外交通商部朝鮮半島平和交渉本部長は、「朝米双方が立場を変えない以上、不可能だと思っていた」としながらも、「今回の東京会合(「東北アジア協力対話」)は朝米の接触自体が目的ではなく、6者会談の進展にどれだけ貢献するかといった側面から見るべきだ」と指摘した

▼同じような話は会合終了後の主催者ブリーフィングでも強調されていた。いわく、「(会合は)6カ国協議を直接支援する目的」で朝鮮の経済問題などについて論議が交わされたが、「朝米を会わせようと意図したわけではない」。朝米の接触がなかったから今回の会合が有意義ではなかったと見るのは早計にすぎる。少なくとも「各国が互いの考えをよく理解できた点で有益だった」(武大偉、中国外交部副部長)といえる

▼11日には米側首席代表のヒル国務次官補と朝鮮側団長の金桂寛外務次官が報告した。前述のブリーフィングによると、ヒル次官補の報告の際には、ほかの朝鮮代表が何人も質問をし、逆に金次官が報告した時には米側から多数の質問が出たという。報告は10分程度、質問は30〜40分に及んだというから、活発な意見交換が行われたのは確実だ

▼それでも、ロシアを除き5カ国の6者会談団長が東京に集まっただけに期待感も大きかった。それだけに残念な部分はある

▼とはいえ、これまでも数々のう余曲折を経ながら、朝米関係が少しずつ進展してきたのも事実。今回の会合に対する評価は、もう少し後に委ねることにしよう。(聖)

[朝鮮新報 2006.4.13]