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久々のVIP来日である。6者会談朝鮮側団長の金桂寛外務次官が7日午後1時30分、成田空港に到着した。9日から東京で開かれている「東北アジア協力対話」(NEACD)に参加するために来日した金次官は記者団に対し、「米国から要請があれば会うのを避けるつもりはない」と語った。金次官のほかにも韓成烈国連次席大使、鄭泰洋・外務省米州局副局長といった大物が訪れた。鄭副局長は2月の朝・日政府間会談安全保障問題分科に朝鮮側代表として参加した人物だ ▼13日まで行われる会議には、ヒル・米国務副次官、武大偉・中国外交部副部長、千英宇・韓国外交通商部外交政策室長、佐々江賢一郎・日本外務省アジア大洋州局長も参加することから、「ミニ6者会談」ともささやかれている ▼金次官も、「6者会談再開につながるか」との質問に、「直接関係はないが、そのために何をするかを論議する場」だと明言した ▼昨年11月の第5回第1ラウンド以来、6者会談は中断したままである。米国による金融制裁に反発した朝鮮が、制裁解除を会談再開の条件にしたためだ。「会談再開のために何が必要かは、米国がよく知っている」(金次官)というのが朝鮮側の変わらぬ立場だといえる ▼今回の会議はいろいろな意味で興味深い。最も注目されるのは当然参加メンバーだが、今まさに真綿で首をしめるかのごとく、総聯組織や同胞に対する圧力を強めている日本が会場になるのも皮肉な巡り合わせだ。とはいえ、今後の動きを占う重要なポイントであることはまちがいない。(聖) [朝鮮新報 2006.4.8] |