|
「金己男書記は1995年以降、北の事情がとても厳しかったため苦難の行軍を10年近く行った点について詳細に説明した。それに基づき、南北の青年たちが和解、協力し民族が互いに良い暮らしができるよう、共存する契機を作ろうと力説していた」。先日、3党合同青年代表団を引き連れて訪北した李華泳「ウリ党」議員は、1時間近くにわたった金己男党書記との面談の1コマについて語った ▼この言葉の意味は非常に重い。李議員も「胸にジーンと来た」と感想を述べていた。民族が共存共栄するために、今何が必要か。金書記の言葉はそれを凝縮して説明しているように思える。それを統一世代である若者たちが先頭に立ってやっていくことに、もう一つの大きな意味がある ▼李議員はインターネットサイト「統一ニュース」とのインタビューでこうも話している。「あまりにも長期間にわたる分断と断絶のせいで南の人たちが北について誤解が多いようだ」。実際、李議員は訪北を通じて、むしろ異質性より同質性を感じたという。言葉も100%理解できるし、食べる物も一緒だと ▼確かに長い分断を通じて、北南ともに互いを誤解している部分がある。6.15時代にはその誤解を一つひとつ解消する作業を行うべきだ。その方法は何よりも実際に会って話し合うこと。青年たちの出逢いもそうだ ▼6.15共同宣言発表後、そうした出逢いが数多く積み重ねられてきたおかげで、北南間の誤解も少しずつ解消されてきている。それをもたらした6月15日を民族共同の記念日として祝うのは自然なことだ。(聖) [朝鮮新報 2006.3.4] |