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春・夏・秋・冬

 「第2の6.15時代」。北南交流、協力事業の幅の広がりは言うまでもない。ちょっとした出来事では驚かなくなった。それでもここまで進んでいるのかと思ったのが、南朝鮮与党「開かれたウリ党」のシンクタンク、「開かれた政策研究院」の林采正院長(ウリ党国会議員)訪北

▼南朝鮮マスコミの大方の見方は、金大中前大統領の「今春訪北」と関連した実務協議ではないか、というものだった。が、林院長は統一ニュースとの会見(11日)で「想像力を働かせすぎだ」と一蹴した

▼そうした見方とは別に、注視すべきは招請機関が祖国統一研究院である点だ。同院は名称通り、統一に関する政策研究を主任務としている部署で、その中には南朝鮮の政策研究、分析も含まれる。院長は李種革氏。朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長としておなじみの人物である

▼林院長は、前述会見の中で訪北目的、成果について興味深い言及をした。つまり「(南政府の)統一観、南北問題、北核問題についての立場を説明した」と。そして「(両院間の)学問的、政策的交流、協力について原則的な意思を確認した」。続けて「一種のチャンネルが築かれた」「政策資料を交換するとか、セミナーを共催するとかなどの方法で交流が行える」と強調した

▼与党とはいえ一政党のシンクタンク。そこでの考えが南朝鮮当局の政策すべてに反映されるとは思わないが、両当局にきわめて近い政策研究院が意見交換、深めていくその先に何があるのか。共通の統一政策作りだと想像するなら、今回の訪北意義は非常に大きい。(彦)

[朝鮮新報 2006.2.14]