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北南軍事将官級会談の開催が決まった3日、李哲・韓国鉄道公社社長が訪北の途についた。同公社によると、李社長は4日から8日まで北に滞在し鉄道関連当局者らと会談する予定。鉄道相、次官とも会って、北南鉄道運行に備えた事前点検、列車製作技術の標準化、信号システムの統一などの懸案事項を論議する予定だという。鉄道連結事業が始まって久しいが、こんな具体的な所まで話が進んでいるのだとあらためて感じた ▼李社長の訪北が注目を浴びているのには理由がある。金大中前大統領が「列車による」4月の訪北を希望しているからだ。もちろん、前大統領の訪北自体が未知数ではあるが、本人が南のマスコミに語ったところによると、今年から論議に入り準備チームも動き始めているという ▼この訪北と関連して、もう一つおもしろい話がある。ソウル新聞が伝えた話だが、ドイツで行われるサッカーW杯の応援団を乗せた特別列車の運行を提案する計画だというのだ。「赤い悪魔」はまずソウルに集結。軍事境界線を通過して開城、平壌、新義州などを経てシベリアを貫通しドイツまで到達するという壮大な計画だ。ソウルからベルリンまでは1万3161Km。夢のような話だが、それだけにワクワクする ▼実はこうした計画はワールドカップの話を持ち出すまでもなく、「6.15北南共同宣言」、金正日総書記の訪ロの際に発表された朝ロコミュニケなどの具体策を論じる際にすでに話題になっていた ▼実現すれば東北アジアと欧州をつなぐビッグな動きであることはまちがいない。(聖) [朝鮮新報 2006.2.7] |